グローバルな仮想通貨取引所バイナンスは、法執行トレーニングプログラムの一環として、カザフスタンの金融監督庁と覚書を締結した

このプログラムには、世界中の規制機関や法執行機関の関係者が参加しており、金融犯罪やサイバー犯罪との戦いにおいて、国内外の法執行機関と業界の協力関係を強化することを目的としている。

さらに、このプログラムは、違法に入手され、犯罪収益のロンダリングやテロ資金調達に使用されるデジタル資産を特定し、ブロックすることを目的としている。

カザフスタンは、ビットコイン(BTC)マイニングのための主要な仮想通貨国家の一つとして浮上している。最近では、仮想通貨取引所が銀行口座を開くことを許可するなど、仮想通貨に有利な規制を整備しており、さらに広く仮想通貨の使用を合法化しようとしている。バイナンスは今年8月初めにカザフスタンで営業するための認可を取得している。

バイナンスのアジア地域責任者であるグレブ・コスタレフ氏はコインテレグラフに対し、カザフスタンの仮想通貨推進姿勢が提携の背景にある重要な理由の1つであると語った。

「カザフスタン政府は関連法案を大幅に調整し、仮想通貨のマイニングと流通の分野での活動を合法化した。同国では業界のさらなる成長に大きな可能性があると見ており、リーダーとしてこれに貢献できることを嬉しく思っている」

バイナンスの法執行機関向けトレーニングプログラムは、これまでイスラエル、カナダ、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、ノルウェーで実施されてきた。このプログラムは9月26日に正式に発表されたが、同社の調査チームは過去1年間、法執行機関向けのワークショップを開催していた。