バイナンスは9月28日のブログ記事で、「グローバル法執行機関トレーニングプログラム」の存在を明らかにした。同社の調査チームは過去1年間、法執行機関向けのワークショップを開催していたという。

バイナンスは1年前に調査チームを拡大し、それ以来、多数の国でワークショップを開催してきたという。トレーニングを行った国としては、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イスラエル、オランダ、フィリピン、スウェーデン、韓国、イギリスの名前が挙げられている。このワークショップは、法執行機関が金融犯罪やサイバー犯罪を検知し、起訴するのを支援することを目的としている。

また、同チームは11月以降、2万7000件以上の法執行機関の要請に平均3日で対応したとしている。このチームは、バイナンスが9月に引き抜いた、米内国歳入庁(IRS)のサイバー犯罪部門の元捜査官であるティグラン・ガンバーリャン氏(情報・調査部門グローバル責任者)が率いている。ガンバーリャンはブログの中で次のように述べている。

「私たちは、仮想通貨犯罪の教育と撲滅を支援するためのトレーニングの需要が増加していることを確認している。その需要に応えるため、私たちはより多くのトレーニングを実施し、世界中の規制当局と手を携えて働くためにチームを強化した」

バイナンスは、1月に米国のナショナル・サイバーフォレンジック・トレーニング・アライアンスに加盟した。同社は、フランス、イタリア、スペインの3カ国で営業許可を得ることができたのは、同社の強固なコンプライアンスとアンチ・マネー・ローンダリングプログラムのおかげであると評価している。