仮想通貨取引所バイナンスが、ハードウェアウォレット業界に進出するようだ。同社は21日、ベンチャーキャピタル部門であるバイナンス・ラボが、ベルギーのハードウェアウォレット企業Ngraveに戦略的投資を行い、今後行われるシリーズAラウンドをリードすることを発表した

2018年に設立されたNgraveは、セルフカストディに特化し、コネクションレス型ハードウェアウォレットZero、鍵バックアップツールGraphene、モバイルアプリLiquidを提供している。

バイナンスの共同創業者でバイナンス・ラボの責任者であるイ・ヘ氏は、セキュリティが依然として仮想通貨普及における最大の課題の1つであると指摘。「セルフカストディウォレットはデジタル資産を保存するための最も安全な方法の1つだ。」とし、バイナンスはユーザーのセキュリティを強化するスタートアップを支援し続けることを検討していると付け加えた。

バイナンスは以前、2018年にインキュベーションプログラムを通じてハードウェアウォレットメーカーのSafePalに投資したことがある。バイナンスもSafePalのソリューションをプラットフォームに統合しており、10月にはSafePal Mini Appをバイナンスアプリに追加した。

11月上旬にはハードウェアウォレットメーカーのLedgerと提携し、バイナンスユーザーが銀行カードでLedgerアプリを通じて仮想通貨を直接購入できるようにした。