バイナンスのベンチャーキャピタル・インキュベーター部門のバイナンスラボは、11月15日に「非匿名化」ブロックチェーンプラットフォームのアーカム(ARKM)のネイティブトークンであるARKMへの投資を行ったと発表した。

バイナンスラボの投資ディレクター、アレックス・オダギウ氏はコインテレグラフに対し、「アーカムの独自技術は、オンチェーン・インテリジェンスの生産と共有の方法を進化させる」と語った。このプラットフォームは、個人や組織が独自の調査を行うことを可能にし、さらにユーザーがARKMトークンを利用した報酬でインテリジェンス・エコノミーに参加することを可能にする、と付け加えた。

アーカムのミッションは、アーカムのインテリジェンス・プラットフォームを使用してユーザーが誰でもブロックチェーン取引を見ることができるようにすることで、ブロックチェーン取引の匿名性を解除し、自己規制を強化することだと、バイナンスラボは投稿で述べている。独自の人工知能(AI)エンジン「ULTRA」に基づいて、「アルゴリズム的にアドレスと実世界の組織をマッチさせる」アーカムのプラットフォームは、組織間の関係と資金の流れを追跡することをユーザーに可能にするという。

またバイナンスラボは、アーカムが世界初のオンチェーンインテリジェンス取引所の1つであるアーカム・インテル・エクスチェンジを導入したことにも言及した。このツールは「分散型インテリジェンス・エコノミー」であり、ブロックチェーン・インテリジェンスの購入者と販売者をマッチさせ、ユーザーがARKMトークンと交換に仕事の価値を捉えるインテリジェンスを生成することを可能にする。

バイナンスラボは発表でARKM取引の条件を明らかにしなかった。このニュースを受けて、ARKMトークンは過去24時間で30%超上昇した。CoinGeckoのデータによると、11月15日にはその時価総額が史上最高の1億ドルに達した

Arkham (ARKM) 24-hour chart. Source: CoinGecko

執筆時点では、ARKMは0.58ドルで取引され、過去30日間で70%超上昇している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン