世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスは24日、韓国拠点であるバイナンスKRを閉鎖すると発表した。韓国ウォンに紐づけられたステーブルコインであるバイナンスKRW(BKRW)の取引量が少ないことで流動性が低下したことを要因としている。

BKRWはプラットフォーム上の仮想通貨間決済に用いられている。

発表によると、24日から新規口座の受付を停止。取引サービスについては2021年1月10日に停止する予定で、BKRWの全てのペアを1月29日に上場廃止する。ユーザーは1月29日までにBKRWをバイナンスUSD、または他の仮想通貨に清算するよう求めている。

バイナンスは2020年3月にバイナンスKRを開設。韓国のフィンテック企業と提携するなど、同国での仮想通貨業界を盛り上げるものと期待されていたが、事業はうまく進まなかったようだ。

韓国では取引量が少ないことはこれまでにも問題になっている。2019年8月には同国の仮想通貨取引所の97%が倒産の危機にあると報じられている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン