仮想通貨取引所バイナンスが新規株式公開(IPO)の経験が豊富な人材をCFO(最高財務責任者)に雇ったことから一部のメディアからはIPOの準備を進めているのではないかという観測が出ていたが、7日にバイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)CEOが否定した。バイナンスは創業は8ヶ月を迎えた今年第1四半期で、2億ドルの利益をあげている。
バインアンスの新CFOに就任するのは、現在ゲイの男性向け出会い系アプリ「Grindr」で副会長を務めるウェイ・ジョー氏。ハーバード大学を卒業した後、ゴールドマンサックス香港の投資銀行部門で働いたほか、中国のテレビ広告企業「チャーム・コミュニケーションズ」と中国第2位のオンラインリクルートサイト「Zhaopin.com 」のCFOを務め、それぞれがナスダックとニューヨーク証券取引所に上場するのに一役買ったという。
こうした経歴の持ち主をCFOに迎えることから、バイナンスがIPOを目指しているのではないかという観測が出たが、バイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)CEOはツイッターで否定した。
#Binance have no plans for IPO, but that doesn't make those experiences less valuable in our new industry. On the contrary, those are very much needed. We are always looking for top talent, from traditional finance, internet ... any industry and anywhere in the world! https://t.co/inZZ9eww92
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年9月7日
「バイナンスはIPOを計画していない。しかし、そういう経験がある人材が我々の新しい業界で役立たないというわけではない。むしろ逆にそうした経験が必要だ。我々はいつでも伝統的な金融業界、インターネット、どんな業界でも世界中のどこでも最高のタレントを探している」
1日にバイナンスの2018年第1四半期の利益が、ドイツ銀行を上回り、ナスダックの利益とほぼ同等に近づいたと報じられた。