バイナンスは、金と銀に連動する新たな永久先物契約を立ち上げ、仮想通貨以外の資産へとデリバティブ商品の範囲を拡大した。安全資産への投資需要が高まる中、伝統的市場への接近を進める狙いがある。
バイナンスは木曜日、満期日のない金および銀の永久先物を導入したと発表した。これにより、投資家は24時間体制で貴金属を取引できる。
これらの契約はテザーのステーブルコインUSDTで決済され、原資産そのものを保有することなく、貴金属価格の変動にオンチェーンでアクセスできる仕組みとなる。
XAUUSDT(金)およびXAGUSDT(銀)として上場された新商品は、金と銀の価格に連動する設計で、伝統金融市場と仮想通貨取引インフラを橋渡しすることを目的としているという。バイナンスによれば、今後も伝統資産に連動した契約を追加する計画だ。
これらの永久契約は、アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)の枠組みの下で取得したライセンスに基づき、バイナンス関連会社のネクスト・エクスチェンジ・リミテッドを通じて、金融サービス規制当局(FSRA)の監督を受けている。
バイナンスのプロダクト担当副社長であるジェフ・リー氏は、今回の新たな先物契約は「強固な規制対応と信頼に裏付けられた、伝統金融と仮想通貨イノベーションをつなぐ重要な一歩だ」と述べた。
金属価格に連動する永久先物を提供する取引所は他にもあり、コインベース、MEXC、BTCC、BingX、バイビットなどがある。このうちバイビットは金の永久先物のみを提供している。
安全資産需要の拡大で金・銀が最高値更新
バイナンスの新商品は、主要な貴金属市場で需要が急拡大し、金と銀がともに過去最高値を更新した流れを受けたものだ。
地政学的緊張の高まりと米ドル安を背景に、金と銀は12月に史上最高値を更新した。goldprice.orgのデータによると、金は12月26日に1オンスあたり4549ドルを超え、銀は12月28日に83ドルに達した。
過去1年では、金と銀はビットコインを大きく上回るパフォーマンスを示した。ビットコインが約5%下落した一方で、2025年には金が67%上昇し、銀は152%の急騰となった。執筆時点では、金は1オンスあたり4424ドル前後、銀は75.60ドルを上回る水準で取引されている。

また、貴金属市場全体の上昇を受け、トークン化商品も12月に過去最高値を更新した。
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