仮想通貨取引所バイナンスが運営するバイナンス・チャリティは、新型コロナウイルスの世界的流行で影響を受けている国々に医療物資を提供する目的で、仮想通貨で寄付を集めるイニシアチブを公開した。

バイナンスは、自らの100万ドル(約1億1060万円)の寄付とともに「#CryptoAgainstCOVID」キャンペーンを立ち上げた。一般からの寄付も募るのためのウォレットも公開した。ビットコイン(BTC)やバイナンスコイン(BNB)などで寄付することができる。

寄付金は、まずはイタリア、ドイツ、スペイン、韓国、イラン、トルコ、米国、英国への医療機器などにあてる。

バイナンス・チャリティは、透明性を確保するために、寄付された資金のトランザクションを公開するとしている。

バイナンスCEOのジャオ・チャンポン氏(通称CZ)は、以下のように述べている。

「仮想通貨コミュニティは、成長を続けており、我々は慈善活動を通じてこれを強化することができる。我々は、このイニチアチブに参加するよう仮想通貨コミュニティに呼びかけたい。我々は新型コロナウイルスに対して団結し、インパクトを与えていく」

今年1月時点で、チャンポンCEOは、1000万元(約1億5700万円)を寄付することをツイッターで明かしていた。これは中国の武漢市をサポートするためのイニシアティブ「Binance for Wuhan」だ。マスクや消毒剤、防護服やゴーグルなどの医療物資を寄付している。物資は武漢だけでなく、湖北省や四川省、上海などの病院や医療チ―ムにも配布されている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン