仮想通貨取引所FTX破綻の余波が続いている。このほどフォーブス誌はバイナンスが資産を「シャッフル」しているとの記事を公開した。

この記事に対して、バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)はツイッターで記事に関して「FUD(恐怖・不確実・疑念)」の記事と非難した。

「彼らは仮想通貨取引所が基本的にどのように機能しているかわかっていないようだ。我々のユーザーは、いかなる時でも自由に資産を引き出せる」

CZは一連のツイートで、ファーブスの記事のあらゆる主張に反論。その中には、バイナンスが2022年8月から12月にかけて、18億ドルのステーブルコインの担保をトロンやアンバー・グループ、アラメダ・リサーチなどのヘッジファンドに移した際の「裏工作」が含まれていた。

資金の動きを踏まえ、記事では、バイナンスと、FTXの終焉に至るまでの類似点が描かれている。また、バイナンスUSによる最近のボイジャーデジタルへの入札の失敗や、ステーブルコインであるバイナンスUSDの発行元であるパクソス・トラスト・カンパニーに対する米国証券取引委員会(SEC)の法的措置の計画にも触れた。

2022年2月10日、フォーブスはバイナンスが戦略的投資として2億ドルの株式を取得すると発表した。

しかし、2022年6月、ブルームバーグの続報で、CZは、フォーブスの上場案件が決裂し、同社の投資契約が「変化」していると述べた。この記事を踏まえて、状況の更新は行われていない。