米大統領選で優勢の民主党バイデン元副大統領が、次期財務長官に前FRB(連邦準備理事会)議長のジャネット・イエレン氏を指名する計画だ。ウォール・ストリート・ジャーナルが関係者の話として11月23日に報じた。イエレン氏は、仮想通貨ビットコイン(BTC)懐疑論者として知られている。
イエレン氏は、オバマ大統領時代の2014年にFRB議長に就任し、2018年初頭まで続けた。ビットコインの2017年バブルを目撃したイエレン氏は、一貫して仮想通貨業界に批判的な立場をとっており、2018年10月にはビットコインは「使えない以外の何ものでもない」と酷評した。
またデジタル通貨に関しては2017年末時点ではFRBがデジタルドル発行を計画していることを否定した。ただ、現在、FRB内でもデジタルドルに関する研究は進んでおり、時代も変わってきている。
新たなビットコイン強気相場を迎えてイエレン氏がビットコインに対する考えを変えたかどうかは未知数だ。
イエレン氏は、大統領から指名を受け後で上院で承認される必要がある。
イエレン氏は中道穏健派の候補と見られているが、現在のムニューシン財務長官より新型コロナ対策の財政出動に対して積極的になると見られている。
翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン