ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、予備の電力インフラを利用した仮想通貨マイニングを政府に呼びかけた。

ルカシェンコ大統領は、8月27日に行われたペトリコフスキーマイニング・プロセス工場の開所式で演説し、労働者に対して、海外で低賃金の農業職を目指すのではなく、ベラルーシで仮想通貨マイニングに移るよう促したと、ロシアの通信社RBCが報じた

大統領は、ベラルーシには仮想通貨マイニングを行うのに十分な電力資源があると述べ、収益を得るために利用できる放棄された工業用地を挙げた。ルカシェンコ大統領は次のように述べている。

「私たちは理解しなければならない。彼らはどこかで私たちを待っていてはくれない。電気によって作る必要がある。つまりは仮想通貨マイニングでもなんでも始めよう。この国には十分な電気があるのだから」

ペトリコフスキー工場は、公式には国有企業ベラルーシカリの最大の投資プロジェクトだ。ベラルーシカリは、世界最大級のカリ肥料メーカーで、2019年時点で世界供給量の20%を占めると言われている。ベラルーシ唯一のカリの輸出企業であるベラルーシカリは、8月中旬に米国政府からルカシェンコ政権に対する追加制裁の対象となった。