英投資銀行バークレイズ、デリバティブ取引の効率化目指しブロックチェーンハッカソン主催

 英国の投資銀行バークレイズ が9日、デリバティブ取引の効率化を目的としたブロックチェーンハッカソンを主催すると発表した。デロイトトーマツや国際スワップデリバティブ協会(ISDA)、トムソンロイターと組んでイベントに臨む。

 ハッカソンは2日間開催され、参加者は自身のアイデアとISDAが持つコモン・ドメイン(CDM)をブロックチェーンを実装し、機能の最適化を競い合う。同ハッカソンの最終目標は、次世代型のデリバティブ取引の最も効率的なユースケースを見つけることだ。

 ISDA CDMとは、デリバティブ取引を遂行するために用いられている機械可読可能な書式を指す。CDMは複数の企業・事業者や取引プラットフォームが同時に取引データを共有し、市場に一貫性を持たせることを目的としている。

 ハッカソンは単なる仮説ではなく、トランザクション処理の効率化や、ISDA CDMに実際の取引データをサンプルとして実装するなど、デリバティブ市場に導入することを大きな前提とすることが、同リリースで宣言されている。

 今年の初めには、バークレイズが仮想通貨のトレーディングデスクを設置するのではないかと噂が飛んでいた。情報筋によると、同社はトレーディングデスクが、顧客にどの程度望まれているのか検討中であると伝えらえていたが、バークレイズCEOのジェス・ステイリー氏は噂を否定し、以下のように発言した。

「暗号通貨は私たちにとって大きな挑戦であるといえる。もちろん、暗号通貨は最先端の技術であり、金融業界にとってもプラスであることは間違いないだろう。ただ一方で、私たちの主業務である銀行という概念の代替となる可能性も秘めている存在であるといえる」

 バークレイズ は7月、暗号通貨とブロックチェーンデータの取引を行うための特許を米国特許商標庁(USPTO)に申請したことが既に明らかになっている。1つ目の特許では、暗号通貨を安全に、かつ送信者・受け取り手の身元を認証したうえでトランザクション処理を遂行できることが明記されている。また、2つ目の特許では、トランザクションに関わるデータや複数間におけるやり取りを保存し裏付けをとることができるシステムが述べられている。