米仮想通貨(暗号資産)ファンドのモルガン・クリーク・キャピタルCEOのマーク・ユスコ氏は、ビットコイン(BTC)といった仮想通貨による「静かな革命」が世界を銀行を必要としない(バンクレス)社会へと導くと考えている。

ブラジルのYouTubeチャンネル「Dash Dinheiro Digital」が13日に公開したインタビューでユスコ氏は世界中の人々がまもなく「仮想通貨を保有することで自分自身を銀行とする」ことができるようになると述べた。

ユスコ氏は銀行が必要なくなると主張する一方で、完全になくなるわけではないという。

「融資を行うための銀行、デジタル通貨、デジタル法定通貨などを管理する銀行は必要だろう。しかし、国民国家の重要性が低下し、グローバルシステムの重要性が増し、単一の国民国家の国民ではなく、世界市民になるという考えは、我々がグローバルでボーダレスな世界に移行しているということを意味している。」


モルガン・クリーク・キャピタルの創業者であり、最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)を務めるユスコ氏は、ビットコインの未来に強気な姿勢で知られる。これまでに2021年は「よりエキサイティングになる」と話し、21年末までにビットコインが現在の約10倍である10万ドルに到達すると述べている。

さらにネットワークの価値がそれに接続する利用者の数の2乗に比例するという「メトカーフの法則」から、2030年までに50万ドルに達するとの超強気予想も披露している

モルガン・クリーク・キャピタルはモルガン・クリーク・デジタルとして知られるデジタル資産投資専用事業を運営していることで知られている。この企業はユスコ氏とビットコインご意見番として知られるアンソニー・ポンプリアーノ氏が共同で設立した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン