日本銀行は26日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する連絡協議会を設置し、第1回会合を行うと発表した。今後実施する予定であるCBDCの概念実証の内容な進捗状況について、民間事業者や政府との間で情報を共有し、今後の進め方について協議するのが狙いだ。
連絡協議会には、民間事業者からは全国銀行協会や全国地方銀行協会、日本証券業協会などの金融関連の業界団体が参加。政府側からは金融庁や財務省が参加している。
日銀の黒田東彦総裁は3月16日にCBDCについて「この春からいよいよ実験を開始する予定だ」と語っていた。
黒田総裁は「日本銀行として、現時点でCBDCを発行する計画はないとの考え方に変わりはありません」としつつも、決済システム安定性と効率性を確保するため、今後の環境変化に対応できるように対処する必要があると語っていた。