カナダ中銀、ブロックチェーンは証券決済に有効と評価 利点には疑問も

 カナダ中央銀行と、トロント証券取引所を傘下にもつTMXグループ、非営利団体のペイメンツ・カナダの3者は、実証試験を終了し、ブロックチェーンが証券の即時決済に有効だとする結果を発表した。ロイターが11日に報じた

 試験を実施した3者は、もともとはビットコイン(BTC)などの仮想通貨のための技術として開発されたブロックチェーンが、証券の即時自動決済に有効だと結論付けた。現金と資産が効率的に「トークン化」され、即時の交換が可能になる。ペイメンツ・カナダの代表を務めるジェリー・ガエッツCEOは、ロイターに対し次のように述べている。

「この試験で、今までにない方法の決済サービスを提供できることが実証された。買い手から売り手へ直接現金を交換することで、即時決済が可能になる」

 「プロジェクト・ジャスパー」と名付けられたこのブロックチェーン・パイロット事業は、16年に初めて発表され、昨年、最新の試験が実施された。しかしカナダ銀行でシニア特別ディレクターを務めるスコット・ヘンドリー氏は、コスト削減の面で利点があるかどうかについては疑問を呈した。ロイターは、ヘンドリー氏が10日にトロントで開催された会議で述べた発言を報じている。

「利用者にとって大幅なコスト削減のメリットがあるのかについては、試験の実施後もまだはっきりしない。システムを利用するすべてのディーラーと銀行がこの決済システムから大きな利益を得られるかどうかはわからない。」

 今週、ブロックチェーンによる即時グロス決済システムにおいて流動性を高めるためのソリューションとして開発されたリップルのxRapidを用いたパイロット事業の結果を金融機関が公表した。トランザクションのコストが40〜70%削減でき、トランザクションのスピードも向上したと評価した。また、JPモルガンは、銀行内および銀行間での決済にブロックチェーン技術を用いたP2Pの送金ネットワークに関する特許を米国で申請している

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