バハマは、商業銀行に対し中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「サンドダラー」のサポートを義務付ける法案の準備を進めている。
ロイターの報道によると、バハマ中央銀行のジョン・ロール総裁は、CBDCの採用が現状では理想的な水準に達していないため、商業銀行にデジタル通貨の配布を法的に義務付ける方針であると述べた。
ロール氏は、CBDCに関する法律が今後2年以内に施行される準備が整うはずだと語った。「すべての商業銀行が最終的にその分野に参入し、顧客に中央銀行デジタル通貨へのアクセスを提供することが求められるようになるだろう」とロール氏は言う。
バハマ中央銀行のデータによると、サンドダラーの採用は国全体であまり芳しくなく、2020年に導入されたにもかかわらず、バハマの通貨の1%未満に過ぎない。一方、サンドダラーウォレットのチャージ総額は、昨年1月から8月までの間に1200万ドルに減少し、2022年の同時期の4980万ドルから大幅に落ち込んでいる。
商業銀行にサンドダラーの配布を義務付けることは、個々の銀行にとって大幅な技術的対応を求められるが、バハマ中央銀行はCBDCおよびモバイル決済の普及を促進することが重要だと述べている。
バハマは、CBDCの採用率が予想を下回るのを目の当たりにしている唯一の国ではない。
中国のCBDCパイロットプログラムに参加している複数の政府職員は、5月にデジタル人民元を現金に交換しているという。使い勝手の悪さや政府の監視に対する懸念が理由だ。
アフリカでCBDCの先駆者であるナイジェリアも同様の問題に直面している。ナイジェリア国民の間でのCBDCの採用率は低迷している。
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