ビール大手のアサヒグループホールディングスの豪州子会社カールトン&ユナイテッドブルワリーズは、顧客がブロックチェーンを介して太陽光で発電した電力とビールを交換できるようにする。

3月30日の発表によると、カールトンのビールブランド「ビクトリア・ビター」は大手ブロックチェーンエネルギー企業のパワーレッジャーと提携し、参加者が太陽光発電の余剰分をビールと交換できるようにする新たなプログラムを始めた。

「オーストラリアの太陽の下で冷えたビールを飲むよりも良いことは、それをしながらビールを稼ぐことだ。それはビール愛好家と環境にとって真のウィンウィンとなる」と、ビクトリア・ビターのマーケティング担当者は述べている。

新しい太陽光交換プログラムでは、顧客は太陽光クレジットの数に基づいて、ビールと交換できるという。30豪ドルごとにビクトリアン・ビター1箱(24缶)と交換できる。

パワーレッジャーの創業者であるジェンマ・グリーン氏は、彼らのブロックチェーンプラットフォームが、送電網に供給する電力量を追跡する責任を負うと説明している。「30分ごとに何本のビールを稼いだかがわかる」と、グリーン氏は述べている。

パワーレッジャーは、ブロックチェーン技術に基づくピアツーピアのエネルギー取引サービスを手掛けている。同社は、豪州西部でブロックチェーン基盤の太陽光エネルギープラットフォームを展開し、ユーザーがエネルギー消費量を追跡し、余剰電力をほかの住民に販売できるようにしている。