オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は、仮想通貨詐欺の疑いがあるプロジェクトに関して新たな警告を発表した。この詐欺行為は、「ダータロン(Dartalon)」および「GFCインベスティメント」という2つの名称で知られる同一の組織によるものという。ASICの5月21日付け文書により明らかになった

文書によると、同企業は、オーストラリアの金融サービス(AFS)の未認可、またASICによるクレジットカード事業ライセンスの未取得の状態で、「投資、金融アドバイス、クレジットまたはローンについて迷惑電話または電子メールを送信した」そうだ。

金融系ニュースサイト「ファイナンス・マグネイト(旧フォレックス・マグネイト)」によると、GFCインベスティメントは、一般的な顧客に対して、仮想通貨取引のほか、外国為替や差額決済契約(CFD取引)といった金融商品取引サービスを提供しているという。GFCインベスティメントのウェブサイトには、2012年設立と記載している。

ASICは2018年9月、「誤解を招きやすい」計5件のICO(イニシャル・コイン・オファリング)プロジェクトと、個人投資家対象の仮想通貨投資ファンドに対して、警告を発表した。また2018年1月には、仮想通貨取引所とICOの規制を強化する計画を明らかにした

(5月に明らかになった、仮想通貨関連の主な詐欺事件。5月21日時点)


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版