オーストラリア初のビットコイン上場投資信託(ETF)が4月27日にデビューする予定だ。オーストラリアフィナンシャルレビュー(AFR)は、最大10億豪ドル(約954億円)の流入があると予想している。コスモス・アセット・マネジメントのビットコインETFは、CBOEオーストラリアに上場される。

ETFがあれば、投資家はビットコインを直接保有するひつようなく、BTC価格から利益を得ることができる。

ビットコインETFを豪州で初めて手掛けることになるのはコスモス・アセット・マネジメントだ。同社は、ほかのライバルであるヴァンエック・オーストラリアやベータシェアーズ、ETFセキュリティーズよりも先行する形となった。

オーストラリアの資産運用会社Zerocapのトレーダーであるカート・グラムラート氏は、ETFの承認は「エキサイティングだ」と述べ、機関投資家による採用がさらに進むだろうとコメントしている。過去には仮想通貨関連の米国株に投資するベータシェアーズCRYPファンドが2021年11月にデビューした時には、最初の10分で1000万豪ドルの流入があった。

グラムラート氏は、新しいビットコインETFが同様の成功を記録すると予想している。

「このイベントは、オーストラリアと仮想通貨業界のメインストリーム化にとって大きな前進を示すものになるだろう」

​​同氏は、今回のビットコインETFが成功すれば、ほかのビットコイン以外の暗号資産ベースのファンドが上場する可能性にもつながるとみている。