オーストラリアの資産運用会社モノクローム・アセット・マネジメントは、現物型の仮想通貨上場投資信託(ETF)のためにオーストラリアで初めて金融サービスライセンス(AFSL)を獲得した。

モノクローム・アセット・マネジメントのCEOであるジェフ・ユー氏はコインテレグラフの取材に対し、これまでオーストラリアで承認された仮想通貨ETFは一般金融資産ライセンスの下で運用され、暗号資産を間接的に保有するだけだったので、AFSLの承認は重要であると述べている。

ユー氏は、モノクロームの仮想通貨ETFが原資産である暗号資産を直接保有し、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)から明確に承認されていると語っている。

ユー氏は、この承認は資産運用業界と個人投資家の両方にとって大きな前進であると述べている。

「モノクロームのETFに投資する投資家は、そのファンドがビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に直接投資していること、そして暗号資産に特化してASICの規制レールの中で重要な役割を果たしていることを知ることができる」と述べている。

現段階では、「モノクローム・ビットコインETF(IBTC)」の提供開始時期は確定していないが、規制当局の承認を経て、2022年9月に提供開始される見込みだ。

リー氏は「モノクロームは、BTCとETHにフォーカスする予定だ。なぜなら、これらは現在ASICによって個人投資家向けETFエクスポージャーに適した資産とされる唯一の暗号資産だからだ」と述べている。

「時が経ち、市場が成熟してくれば、新しい製品を利用できるよう、オープンなアプローチで取り組んでいく」とも述べている。

オーストラリア金融サービスライセンス(AFSL)の下で運用することで、ファンドと発行者はASICからしっかりとした監視を受けることができる、とユー氏は述べている。