アルゼンチンのサンタフェ州にあるソラディーノ町は、鉄道インフラのアップグレードに必要な資金を調達するため、仮想通貨のマイニングを検討している。町長は、すぐに売却できるデジタル通貨をマイニングすることにリスクはないと考えている。

10日に地元メディアが報じたように、人口6000人のこの町はすでに6枚のグラフィックカードを購入した。近い将来にはマイニングリグを購入する予定だ。ソラディーノ町のフアン・ピオ・ドロベッタ町長によると、仮想通貨をマイニングする構想は地元コミュニティから支持されているという。

アルゼンチンの他の多くの田舎町と同様に、ソラディーノ町もCOVID-19の流行とそれによるインフレで大きな打撃を受け、昨年33年ぶりに使用が再開された鉄道インフラのアップグレード費用に苦労している。このアップグレードは、ソラディーノ町と周辺の主要都市を結ぶ。

ドロベッタ町長は、マイニングが生み出すであろう月収を、数百ドル程度と見積もっている。マイニングするコインの種類は明言しなかった。仮想通貨の価格変動がもたらす可能性のあるリスクに関しては、マイニングは安全な投資オプションだとを強調した。

「私たちは、仮想通貨通貨を購入するといった、勝ち負けのある投機的な動きで利益を得ようとしているのではない。私たちが行うのは仮想通貨を生成することなので、常に勝つことができるのだ」

ドロベッタ町長はまた、町がそのマイニング収入から税金を支払うことを計画していることを強調した。

ソラディーノ町がマイニングを開始すれば、仮想通貨のマイニングにコミュニティが直接投資するというユニークな前例が生まれるかもしれない。