6月15日午前11時10分のビットコイン(BTC)は、8670ドル付近で推移している。24時間で5%以上のプラスとなり、12日ぶりの高値を記録。主要仮想通貨10種の中でも一番のパフォーマンスを見せている。バイナンスが9月から米国人ユーザーをブロックすることを受けてアルトコインに対する風当たりが強くなる一方、フェイスブックに関する14日の一連の報道が好材料になっているという声も出ている。

(出典:TradingView「ビットコイン/米ドル(1ヵ月)」)

既報の通り、バイナンスの利用規約の変更で9月から米国人ユーザーがバイナンスを使えなくなる。ほぼ同時に発表したバイナンスUSがどの程度の仮想通貨を提供するのか未知数であるものの、ビットコイン以外の仮想通貨であるアルトコインの中には「絶滅種」もしくは「絶滅危惧種」も多数出てくるのではないかと見られている

【関連記事:米国の仮想通貨トレーダー、9月から多くのアルトコイン取引が困難に XRP(リップル)など”ベテラン”は問題なしか

この報道を受けてバイナンスコイン (BNB)は急落。5%以上のマイナスを記録している。

バイナンスの方針転換はアルトコインに対しては逆風であるものの、ビットコインに対して資金が流れるきっかけになるという見方も出ている

一方、フェイスブックの仮想通貨プロジェクト「リブラ」のパートナー企業として、VISAやマスターカード、リフト、Spotify、有名VCなどの名前が相次いで報じられた。フェイスブックの独自コインは、ビットコインなど仮想通貨と比べて中央集権的ではあるものの、仮想通貨業界全体の信用力をあげるという楽観的な見方が出ている。