分散型取引所(DEX)クロノスは5月4日、アービトラムブロックチェーン上でのローンチからわずか7日後に総ロック額(TVL)が2億1700万ドル(約290億円)に達し、新たなマイルストーンを達成した。

DefiLlamaによると、総ロック額ベースでクロノスは第8位の分散型取引所にランクインしている。

クロノス(CHR) 総ロック量 出典: DefiLlama

クロノスは4月27日にアービトラム向けの流動性プロバイダおよびAMMとしてデビューした。

分散型取引所はDeFi(分散型金融)の中核であり、成長と成熟の兆しが見え始めている。Web3コミュニティプラットフォームGalxeの共同創設者チャールズ・ウェイン氏は「FTXの破産後、業界は分散型取引所(DEX)の真の価値を認識した。分散型取引所がもたらす分散化は今まで以上に重要だ」と指摘し今後数年でDEXとウォレットがゲームの基盤になるだろうと語った。

同様に、Maverick Protocolの最高技術責任者(CTO)のボブ・バクスリー氏も、過去1年が分散型取引所と分散型金融の概念実証の時期だったと語った。「いくつかの主要な分散型取引所を見ると、一部の日にはコインベースよりも取引量が多い。米規制環境が厳しくなることで、分散型取引所が恩恵を受ける可能性が高まっている。」

分散型取引所は資金を仲介者や保管者に預けることなく仮想通貨取引を行うピア・ツー・ピアの市場である。これらの取引はスマートコントラクトによって実施される。

Web3債券市場プラットフォームUmeeの創設者ブレント・シュ氏は「イーサリアムなどの基盤となるブロックチェーンが引き続きスケーリングしそれに伴って手数料が下がりつつも処理能力高くなってくると、さまざまなDEXの取引量が指数関数的に増加するだろう」とした。<終>