仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、バイナンスのツイッターアカウントでビットコインのギブアウェイ(無料配布)をめぐる不可解な活動が発生した。仮想通貨ビットコイン (BTC)のギブアウェイ(無料配布)を謳う詐欺的なツイートは、米仮想通貨取引所ジェミナイやコインベース 、コインデスク、クーコインなどの企業アカウントでも発生。その他、ライトコイン創設者チャーリー・リー氏やトロン創設者ジャスティン・ソン氏など仮想通貨関係者のツイッターアカウントが一斉に標的となった。

CZは7月15日、個人アカウント「リンクは絶対にクリックしないように」と呼びかけた。この呼びかけツイートは現在消されている。

バイナンスのツイッターは、不可解なパートナーシップやギブアウェイを発表していた。

「我々はクリプトフォーヘルスと提携した。5000BTCをコミュニティーに還元する」

7月15日バイナンスはコインテレグラフ に対して「セキュリティーチームが仮想通貨業界に対する組織的な攻撃に対して調査している」と話した。

ジェミナイ、コインベース 、クーコインでも被害

バイナンスのアカウントから奇妙なツイートが出された後、コインベースのツイッターアカウントも全く同じツイートをした。

「我々はクリプトフォーヘルスと提携した。5000BTCをコミュニティーに還元する」

コインベースからのツイートは日本時間7月16日午前4時35分ころに配信された。

ジェミナイやクーコイン、トロン財団、ビットフィネックス、コインデスクのツイッターでも同時間で似たような活動が見られた。

仮想通貨インフルエンサーにも攻撃

さらにKingCobieやアンジェロBTCなど仮想通貨インフルエンサーにも攻撃が加えられた。彼らのツイッターアカウントでは、企業に対する攻撃とは違う攻撃が行われていた。

アンジェロBTCのツイートは、テレグラムでメンバーの会費0.1BTCで期間限定のトレーディンググループを開始するとツイートした。フォローワーがメッセージの正当性について尋ねたところ、アンジェロBTCは「ハッキングされた」と回答。2段階認証を設置していたにもかかわらずTwitterが乗っ取られたことを明らかにした。

奇妙なことに、ハッカーと被害者は双方とも同じアカウントを同時にアクセスできたようだ。

最近は、Youtubeでも似たようなことがあった。偽のギブアウェイを主張して仮想通貨業界を騙そうと試みた。リップル社は、XRPギブアウェイを謳う動画を掲載し続けるYouTubeに対して訴訟を起こした

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン