大手クレジットカード会社のアメリカン・エキスプレスは、メタバースに関して自社のロゴやデザインの一部を商標登録申請した。

16日に米国特許商標庁に提出された申請書によると、アメリカン・エキスプレスは、「メタバースやその他の仮想世界」におけるクレジットカード取引に関する「バーチャルコンシェルジュサービス」を提供する準備を進めている。この申請には、仮想決済カードでの同社のロゴやブランドの使用、メタバースでの銀行サービスの実施、NFT(ノンファンジブルトークン)市場での同社のカードの使用に関する商標が含まれている。

2021年10月にフェイスブックがメタにブランド名を変更すると発表したことを受け、多くの企業がメタバースへの進出を進めている。

2月には米大手銀行JPモルガンが、ブロックチェーンベースのオンライン世界であるディセントラランドで仮想ラウンジを立ち上げ、メタバースに参入した。スポーツフットウェアやアパレル企業のアディダスやナイキを含む他の主要ブランドは、それぞれメタバースに仮想通貨関連製品や仮想ショップを作成した。電子機器大手のサムスンも2021年12月にメタバースストアを立ち上げている。

Visaやマスターカードを含む他のクレジットカード会社は、カードで法定通貨を使って仮想通貨を買いたいというユーザーの要望を徐々に受け入れている。マスターカードは2021年2月に初めて仮想通貨をサポートする計画を発表し、DeFi銀行会社のScallopは3月7日にアメリカン・エクスプレスやディスカバー、VUSA、マスターカードの大手クレジットカード会社4社が結成した協議会に参加した。