ビットコイン(BTC)価格が急反発が市場全体の回復を伴うこととなり、アルトコインのほとんどが上昇している。これにより、仮想通貨投資家は安堵することができただろう。
今回の上昇は、JPモルガンのアナリストによる強気予想と、ペイパルによる仮想通貨需要が予想を上回ったというニュースが材料になったとみられる。
Cointelegraph MarketsとTradingViewのデータによれば、25日の夜に4万7000ドル付近から反発しだした後、ビットコインは26日に5万ドルのサポートまで上昇。BTCは5万3500ドルを上回り、イーサリアム(ETH)は2500ドルを取り戻した。

先週の仮想通貨市場の調整は、メインストリームでの採用を遅らせることはほとんどなかったようだ。ナイジェリアのホテルがビットコイン決済を発表し、NFTのスター選手トレーダー・ローレンスが、仮想通貨企業Blockfolioと契約を結んだ。
ビットコインの強気の勢いは高まる
グラスノードのデータによると、ビットコインネットワークにおけるオンチェーンの転送量と平均トランザクション手数料は、中国の停電によるハッシュレート低下からの回復過程であることもあり、先週に過去最高を記録した。

BTCがウォレットに保管されている期間を分析すると、1ヶ月以上保管されているウォレットではトランザクション活動が低下している一方、最近の調整によって新しい保有者の方では動揺がみられた。
またデータでは、6か月以上保有されているウォレットは、2月の市場の後退以来、支出において顕著な増加がみられなかったことも示されている。
グラスノードによると、2018年半ば以来でビットコインマイナーの蓄積のレベルは高まっており、これは強気の兆候とみられるという。

全体として、分析をみると、先週の調整によって揺さぶられたのは市場の新参者だったが、経験豊富な仮想通貨トレーダーは、さらなる下落を心配した人々からBTCを買い増していたようだ。
アルトコインの上昇
先週のビットコインの苦戦により、アルトコインでは前進がみられ、市場シェアを獲得することができた。多くのコインが史上最高値を更新し、分散型取引所での取引高は増加傾向にある。
イーサリアムベースの分散型金融(DeFi)レンディングプラットフォームCompound(COMP)は一晩で17%急騰。671ドルの最高値を記録した。一方、レイヤー2ソリューションであるPolygon(MATIC)は68%急騰し、過去最高の0.576ドルとなった。

Solanaを基盤とする分散型取引所Serum(SRM)は、Solana(SOL)ブロックチェーンネットワークでの活動増加によって、ネイティブトークンの価格が11.47ドルの高値を記録した。Solanaの価格は先週120%上昇し、そのエコシステムは拡大し続けている。
仮想通貨全体の時価総額は現在2.4兆ドルとなっており、ビットコインのドミナンスは50.3%となっている。
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