中国の新型コロナウイルスの混乱はビットコイン価格上昇の要因ではないと仮想通貨アナリストのアレックス・クルーガー氏が結論づけた。ビットコインがリスクオフの安全資産として機能するという市場関係者の思惑から価格が上昇したという見方も出ていた。
(出典:Coin360 日本時間1月28日18時30分時点)
現在のビットコインは9000ドル付近で推移。前日比で4%超のプラスとなっている。
クルーガー氏は、新型コロナウイルス発生報道と中国株、ビットコイン価格の推移を分析。以下のように指摘した。
「(新型コロナウイルスによる)3つのパニックが株などリスク資産の押し下げ材料となった。
-1回目にビットコインは反応しなかった。
-2回目にビットコインは売られた。
-3回目にビットコインは上昇した。
=>つまり、ビットコインはマイペースで動いていたようだ」
(出典:Alex Krüger「中国株(上)とビットコイン(下)」)
クルーガー氏によると、先週、コロナウイルス発生により「リスク資産」としてのビットコインが売られたが、金曜日にそのストーリーが逆転。ビットコインがリスクオフ資産として株とは反対の動きを始めたと言われ始めた。価格の値動きによってストーリーがころころ変わる状況だ。
ただ同氏は、今月はじめ頃に米国とイランの緊張が高まった際にはビットコインは安全資産として機能したと指摘。「地政学的なイベントを選ぶ際に注意を払う必要がある」と述べた。
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