仮想通貨取引所FTXの共同創設者で元最高技術責任者(CTO)であるゲイリー・ワン氏が、元CEOのサム・バンクマン-フリード氏(通称SBF)の刑事裁判で証言台に立った。

インナー・シティ・プレスの報告によると、ワン氏は、元FTX開発者のアダム・イェディディア氏とパラダイム共同創設者のマット・ファン氏の証言に続いて、10月5日に法廷で証言した。

元CTOのワン氏は、アラメダリサーチ元CEOのキャロライン・エリソン氏と元FTXエンジニアリングディレクターのニシャド・シン氏らとともにFTX在籍中に犯罪を犯したことを認めて、検察側と司法取引に応じている

「私たちはアラメダに無制限の資金引き出すを許可した」と、検察側からの尋問に対してワン氏は答えた。「(サムが担当したのは)メディアと話したり、ロビー活動をしたり、投資家との反したりといったことだ。私はただコードを書いただけだった。(意見の不一致があれば)最終的にサムが決断することになった」と彼は付け加えた。

10月5日は、ニューヨークでのバンクマン-フリード氏の刑事裁判の3日目を迎えた。証人たちは主に、FTXの破産申請前のアラメダとFTXとの関連性について話し、SBFが従業員にFTXユーザーの資金を使ってアラメダの損失を補填するよう指示したという証言も含まれていた。

裁判所の命令により、8月以降バンクマン-フリード氏は保釈が取り消された状態だ。10月からは刑事裁判が始まったが、今後も拘置所生活が続く見通しだ。検察はSBFがエリソン氏などの検察側証人に対して脅迫行為を行ったと非難していた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン