セネガル系米国人歌手のエイコン氏による仮想通貨プロジェクトAkoin(AKN)が、ケニヤのムワレ医療テクノロジー都市(MMTC)複合施設での試験運用を完了した。

試験運用の成功に続き、Akoinは、20億ドルの複合施設で7月から本格的に運用を開始できることとなった。

試験運用の成功にコメントして、Akoinの社長兼共同創立者のジョン・カラス氏は、「大歓迎された」と明かした。

本格運用が始まると、AKNは5000人の病院関係者、2000人の業者、そして3万5000人以上のMMTCの住民が導入できるようになると言われている。Akoinチームは、同施設においてAKNトークンを使用した取引が500万ドルを超えると予測している。

発表によると、AKNの使用は21年12月までに推定2万人のMMTC従業員にまで拡大するという。また、Akoinチームによると、22年末までに、AKNが同施設において唯一のデジタル通貨となり、年間17億~20億ドルの決済を処理することになるだろうという。

複合施設内でAkoinを唯一の通貨とするために、従業員と住民は給料をAKNで受け取ることが可能となる。また、少額取引や個人間の送金、プリペイドの携帯通話料金の支払いなどにも利用できる。

計画の一環として、Akoinチームは、AKNウォレットに関連付けられる物理的カードを発行するという。ユーザーは、これを使って世界で4000万の商業プラットフォームで決済できるようになる。

Akoinの共同創立者であるリン・リス氏は、MMTCにおけるAKN導入から学んだことを青写真として、トークンの導入をアフリカ大陸全体へ拡大したいと考えている。

実際、Akoinはセネガルに現在建設中の未来都市エイコンシティーでも、公式通貨となる予定だ。さらにエイコン財団は、MMTCでのブロックチェーンインキュベーターも開発している。