乱高下から一服の仮想通貨相場 今ビットコインに強気になる理由とは

日曜日から始まった仮想通貨相場の乱高下が一服。執筆時点(27日11時30分)で主要仮想通貨は若干のマイナスとなっている。

(引用元:TradingView「ビットコイン(BTC)/米ドル(5日)」)

ビットコイン(BTC)は24時間で約1%下落。3840ドル付近で推移している。リップル(XRP)は、コインベースの取引開始アナウンス後に急上昇したものの、現在は4%以上下落している。

上昇してもすぐに反落する展開が続く中、足元では長期的にポジティブな材料が出ている。26日にはスイス3番手のジュリアス・ベア銀行とソフトバンクが出資する米フィンテックのSoFiが仮想通貨取引を開始する計画と報じられた。既存プレイヤーによる仮想通貨業界への進出は着実に進んでいるようだ。

証券保管振替機関(CSD)も焦る?

そんな中、株式の所有権に関わる証明書の管理を手がける証券保管振替機関(CSD)も新たなデジタル資産への対応が急務と考えているようだ。

コインデスクによると、欧州やアジアのCSDが仮想通貨カストディ(資産管理)のためにインフラ開発に乗り出すための手段を研究している。モスクワ証券取引所の証券保管振替機関NSDの担当者は、次のように危機感を示したという。

「トークン化された資産とブロックチェーンが作る新たな世界が生まれつつある。CSDとしての私たちの役割を崩壊させるかもしれない。グループ全体は、トークン化された資産に注目することを決定した。単にブロックチェーンではなく、リアルなデジタル資産だ

これは、現在多くの大企業の間で見られる「ブロックチェーン技術だけを取り入れよう」という動きではない。コインデスク、「ビットコインではなくブロックチェーン」という精神とは異なる点を評価している。

ステーブルコインからの流入?

仮想通貨に詳しいeToroのシニアアナリストであるマティ・グリーンスパン氏は、クライアント向けのメモの中で、仮想通貨に強気になるべき理由を3つあげた。

まずグリーンスパン氏は、世界で2番目に大きな取引所ナスダックがビットコイン強気相場を示唆する記事を掲載したことに注目。「まるで私が書いたような記事だ」と指摘し、ウォール街が仮想通貨に対してどのように感じるているのかが分かると評価した。

次に注目したのは、世界の仮想通貨の取引高が引き続き高い水準を保っていること。最近、24時間の取引高はバブルのピークだった2017年末以来の高水準で推移していると述べた。

 

(引用元:CoinCheckup 折れ線グラフは時価総額 棒グラフは24時間の取引高)

最後に、ステーブルコインに集まったキャッシュが仮想通貨に流れる可能性について言及。現在、テザーなどの主要ステーブルコインの時価総額は27億5000万ドル(約3000億円)で、グリーンスパン氏は、ビットコインやアルトコインに「簡単に流れ込む可能性があるだろう」と予想した。

ステーブルコイン に関しては、今後、差別化を巡って厳しい戦いが始まるだろうという見方が出ている