アフリカ全人口の約83%を占めるとされる、アフリカ・サハラ砂漠以南(サブサハラ・アフリカ)在住の仮想通貨(暗号資産)投資家は、来週のビットコインの半減期を前にして、BTCを貯め込んでいるようだ。
仮想通貨関連メディアのユーズフル・チューリップが公開したデータによると、アフリカにおける需要の急増により、P2P(ピアツーピア)仮想通貨取引所ローカルビットコイン(Localbitcoins)とパクスフル(Paxful)において、2017年ピーク時を上回るほど取引高が記録的増加を見せているそうだ(ユーズフル・チューリップによると、取引に関するデータソースはPaxful.com APIを介したものとしている)。
サブサハラ・アフリカのP2P取引市場では、1000万ドル(約10億6000万円)近くの取引が行われ、この地域の過去最高記録を更新したという。
アフリカ最大の仮想通貨市場であるナイジェリアでは、先週720万ドル(約7億6500万円)相当のBTCがローカルビットコインやパクスフルを介して取引され、週あたりP2P取引高としては3番目の記録となった。
先週のケニアにおける取引では、取引高160万ドルとなり、5週連続で取引高の記録を更新した。またガーナでは取引高80万ドル近くとなり、取引高最高記録を更新(5週間で4回目)した。
法定通貨もここ数週間で取引高が急増しており、BTCと中央アフリカCFAフランの取引高は、4週連続で週間取引高の最高記録を更新した。
なおアフリカでは、西アフリカ15ヵ国が加盟する西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)の共通通貨CFAフランの廃止と、新共通通貨「ECO(エコ)」の2020年導入を発表していたものの、一部UEMOA加盟国が導入を見送る発表を1月24日に行っている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン