スロバキアに拠点を置く仮想通貨(暗号資産)取引所Eterbaseで、インターネットに接続したホットウォレットがハッキングに会い、約540万ドル(約5.7億円)の仮想通貨が流出した。Eterbaseが9月8日にハッキングがあったことを発表した。Eterbaseはユーザーに対して法執行機関に事件について既に通報しているという。

またEterbaseは、これらの流出した仮想通貨を受け取る可能性のあるすべての主要な取引所に連絡を取り、流出した通貨の一部を回収したいと考えているとも語った。またハッキングについて「継続的な調査を行っている」と述べ、具体的にどのように攻撃されたのか、その具体的な内容は明らかにしていない。

Eterbaseはツイッターを通じて、ユーザーへの義務をすべて満たすための「十分な資本」があると述べ、次のように語った。

「私たちはクライアントに、ハッカーの攻撃の結果として預金額が損害を受けないようにするために必要なすべての措置を講じていることを保証したい」

記事執筆時点でウェブサイトはオンラインとなっており、すべてのサービスが機能しているようにみえるが、取引所はまだ内部メンテナンスを行っている。

バイナンスCEO「できる限りのことを行う」

その後、9月10日のEterbaseの情報アップデートによれば、流出した仮想通貨のだ部分がバイナンス、フォビ、HitBTCに到達したことがわかった。

バイナンスのジャオ・チャンポンCEOは、ツイッター上でEterbaseのメッセージに返信し、この問題に対処するために「できる限りのことを行う」と述べている。

「私たちのセキュリティチームはかなり早い段階からこの問題に取り組んでいる。私たちはできる限りのことを行う」

Eterbaseはハッキングされたホットウォレットのアドレスリストを公開している。これにはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、トロン(TRX)、テゾス(XTZ)、アルゴランド(ALGO)、リップル(XRP)のアドレスが含まれている。

現時点ではフォビとHitBTCはどちらも、この件について公式のコメントを出してはいない。

Eterbaseは、今後も運用を継続し、ユーザーに最新情報を提供し続けると表明している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン