8月、仮想通貨のハッカーが10件以上のサイバー攻撃で3億1386万ドル相当のデジタル資産を盗んだ。ブロックチェーンセキュリティ企業ペックシールドによると、フィッシング攻撃だけで全体の93.5%にあたる2億9340万ドルの仮想通貨が失われたという。

8月のトップ5のハッキング事件のうち、2件のフィッシング攻撃で2億3800万ドルのビットコイン(BTC)と5540万ドル相当のダイ(DAI)が流出した。

Crypto hackers stole 3.86 million worth of digital assets in August. Source: PeckShield

その他の重大な損失には、ロニンネットワークの不正利用がある。このプロジェクトはハッカーから1200万ドルを回収したものの、510万ドル(約7600万円)相当の未承認の仮想通貨取引が発生した。分散型金融プロトコルのネクセラもスマートコントラクトの脆弱性を突かれ、183万ドルの損失を被った。

サイバー攻撃による損失は依然として懸念事項

8月29日に発表されたイムヌファイの報告書によれば、2024年の年初から8月までに、仮想通貨業界はハッキングやラグプルにより12億1000万ドル相当のデジタル資産を失った。

7月、インドの仮想通貨取引所ワジールXは2024年最大級のサイバー攻撃の被害を受けた。ワジールXは、マルチシグウォレットの一つから2億3490万ドルの資金を失った。同取引所は現在、段階的な計画を実施して財務運営を回復するプロセスにある。

Source: WazirX

エシカルハッカーが業界を守るために団結

業界をハッキングから守るために、エシカルハッカーが「SEAL」チームを結成し、防御を強化し侵入を防ぐ活動を行っている。ホワイトハッカーでパラダイム研究者のサムズサン氏が率いるこのSEAL(セキュリティアライアンスの略)は、2023年8月の設立以来、900件以上のハッキング関連の情報を受け取っている。

8月22日のイムヌファイの報告書によると、ハッキングや脆弱性攻撃を受けた仮想通貨の約80%は価値を回復することがない。この価値の喪失は、しばしば攻撃そのものよりもプロジェクトに大きなダメージを与えるという。

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