XRP(XRP)は、上場投資信託(ETF)承認への期待と現実世界資産(RWA)のXRPレジャー上での導入に関する好材料を受け、過去2日間で10%急騰した。

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XRP 4-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

アルトコイン市場では、XRPが2.50ドルのレジスタンスを突破。上値の流動性を吸収する形で上昇し、2月14日には2.78ドルの高値を記録した。

グレースケールのXRP ETF申請

米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、SECはグレースケールのXRPとドージコインのETFに関するフォーム19b-4申請を正式に受理した

両ETFの最終的な承認可否は、証券取引法の規定に基づき、240日以内に決定される見込みだ。

トランプ政権発足でSECは仮想通貨への対応を軟化させており、ETFの最終承認が早まる可能性がある。実際、1月30日にビットワイズのビットコインとイーサリアムの複合ETFが、申請からわずか90日以内で初期承認を得た。

しかし、ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、「SECのリップル・ラボへの訴訟が完全に解決しない限り、XRP ETFの承認は難しい」と指摘している。

XRP ETF承認の確率が81%に上昇

この好材料を受け、ポリマーケットでは2025年中にXRP ETFが承認される確率が81%に上昇した。1月時点では70%だったため、1か月で23%上昇したことになる。

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 Source: Polymarket

しかし、2025年7月31日までに承認される可能性については45%にとどまっており、第3四半期までに承認されると確信している投資家は過半数に達していない。

弁護士のジェレミー・ホーガン氏は、XRP ETFが市場で取引可能になるにはまだ時間がかかるとの見解を示した。

XRP支持者のホーガン氏は「19b-4の承認自体はある程度早く進むかもしれない。しかし、その後、S-1フォームの承認が必要になり、その他の手続きが続く。実際には8~12か月ほどかかると考えたほうがいい」と話す

S-1フォームは、仮想通貨を含む非伝統的なETFにとって重要な提出書類であり、投資戦略・リスク・手数料・運用方針に関する明確な開示が求められる。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。