2020年の米大統領選民主党候補の指名獲得を目指すエリック・スワルウェル下院議員(カリフォルニア州選出)は、仮想通貨での献金を開始した。5月23日にコインテレグラフに共有したプレスリリースで明らかになった。

スワルウェル氏は38才。4月8日に民主党候補の指名獲得レースに出馬を表明。米下院の諜報特別委員で、民主党下院運営政策委員会の共同議長も務める。また、ミレニアル世代の国民の機会に焦点を当てた民主党議員らの会「フューチャーフォーラム」の名誉会長ともされる。2016年には「議会のスナップチャット・キング」とも言われた。

2019年の英取引所イートロ(eToro)の調査で、ミレニアル世代のオンライントレーダーの43%が従来型の株式市場よりも仮想通貨といった資産に信頼をおいているとの結果について、スワルウェル氏は以下のように述べた。

「ブロックチェーンは世界を一変する可能性がある。我々の生活はすでにオンラインに存在している。これが、投票権の執行から仮想通貨のとらえ方まで、民主化や経済に発展していくことはないと考える理由はない」

今回の仮想通貨献金キャンペーンは、起業家エリザベス・ホワイト氏が創設したブロックチェーン技術プロバイダーのザ・ホワイト・カンパニーが協力する。ステーブルコイン、法定通貨、仮想通貨取引、ウォレット、決済処理サービス、ビザやマスターカードなどプリペイドオプションなど10種類に対応するという。

2020年の米国大統領選の出馬レースを巡っては、同じく民主党候補のアンドリュー・ヤン氏が仮想通貨規制の明確化を訴えるマニフェストを公表している。また、仮想通貨に対する批判的な態度で知られる上院議員エリザベス・ウォーレン氏も出馬を表明。ウォーレン氏は、詐欺的なICOで仮想通貨ユーザーが損害を負う可能性があると繰り返し懸念を表明してきたほか、仮想通貨は「簡単に盗める」とも発言している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版