ソラナベースのミームコインローンチパッド「Pump.fun」は、マルチチェーン対応の取引ターミナル「パドレ」を買収した。買収額は非公開だが、この動きは、2024年のミームコインブームが冷え込みんだ後でも、ソラナエコシステムの拡大が続いていることを示している。
流動性強化を目的にパドレを買収
Pump.funは金曜、X上でパドレの買収を発表したが、取引金額などの詳細は明らかにしていない。同社はこの買収の目的について「自社プラットフォーム上のトークン流動性を高めるため」と説明し、取引ターミナルは取引高を押し上げるための重要なインフラであると述べた。
Pump.funはパドレについて、優れたユーザー体験、キャッシュバック報酬、競争力のある手数料体系、専用トレーダーサポートなどの強みを持つと評価している。
パドレは複数のブロックチェーンをサポートするマルチチェーン取引ターミナルだが、主にミームコイン取引向けに設計されており、イーサリアム、ソラナ、BNBチェーン、Base上での取引をサポートしている。
データプラットフォームのジュピターによると、Pump.funは依然としてソラナ上で最大のミームコインローンチパッドであり、現在の市場シェアは約44％を占める。ただし、この数値はピーク時の約75％から大幅に低下している。
冷え込むミームコイン市場
今回の買収は、2024年から2025年前半にかけてのブーム後に冷え込んだミームコイン市場での支配力維持を目指す動きの一環でもある。
Pump.funの月間収益は7月に2500万ドルを下回り、1月のピークから約80％減少した。その後、8月と9月にはやや回復したものの、2024年末の水準には依然として届いていない。
一方、コインマーケットキャップのデータによると、ミームコイン市場全体の時価総額は過去30日間で21％以上減少している。特に10月10日の市場急落では、仮想通貨市場全体でレバレッジポジションの過去最大規模の清算が発生し、ミームコインセクターに深刻な打撃を与えた。
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