仮想通貨取引所AAXの幹部2人が、詐欺および警察を欺いた容疑で香港警察に逮捕された。地元メディアが伝えた

ウェイガオ・キャピタルのCEOリャン・ハオミンとAAXの元CEOトール・チャンは、12月23日に逮捕された。現地当局によると、2人は流動性の問題が起こっている中、「システムメンテナンス」を口実に顧客の資産引き出しを遅らせたという。

また、2人のうち1人は、会社での自らの行動を時系列で供述する際に嘘をつき、警察を故意に欺いたと伝えられる。

AAXの2つの銀行口座と、幹部社員の銀行口座および財産は凍結されている。報道によれば、逮捕された2人の他に、AAXウォレットを持って海外に逃亡した幹部が1人いるという。警察は、このウォレットにデジタル資産約3000万ドルと秘密鍵が入っていると考えている。香港にあるこの幹部の財産は警察に押収された。香港当局は捜査の一環として、海外の捜査当局と緊密に連携し、持ち出された資金の行方を追っている。

香港を拠点とするこのプラットフォームは11月中旬以降、「システムメンテナンス」のため業務を停止しており、200万人の登録ユーザーが資金にアクセスできない状態になっている。業務停止以降、現地の警察には、中国、台湾、イタリア、フランスの被害者から337件以上の報告が届いていた。

AAXは11月14日、取引所システムのアップグレードにおける不具合を理由に出金を停止した。噂では仮想通貨取引所FTXの崩壊との関係が示唆されていたが、AAXはこの噂を否定し、無関係であるとコミュニティに断言している。

出金停止から数週間後、AAXでグローバルマーケティングとコミュニケーションを担当するベン・カゼリン副社長が辞任を発表した。同副社長はTwitterでAAXを去ったことを認め、コミュニティのために闘おうと努力したにもかかわらず、提案した問題解決のための構想が受け入れられなかったと述べた。カゼリン氏は担当していたコミュニケーションの役割について、「中身のないもの」だったと説明した。

AAXが業務を停止したことにより、ナイジェリアではユーザーがAAXラゴスオフィスの元従業員を殴打する事件が発生している