北朝鮮に仮想通貨とブロックチェーンに関する知識を教えたとして逮捕されたイーサリアム研究者ヴァージル・グリフィス氏が、釈放されることが決まった。イナー・シティー・プレスが報じた

保釈の条件は、100万ドル(約1億900万円)、保釈を決定したのはニューヨーク南地区の裁判所判事だ。「倫理的な説得」のためアラバマ州に両親といることが条件となった。

また旅行先は、カナダやメキシコ、カリブ諸国の一部。弁護士とのやりとりのためにEメールの使用が許可された。

グリフィス氏は、19年4月に「平壌ブロックチェーン・仮想通貨カンファレンス」に参加するために北朝鮮に旅行。「経済制裁を逃れるために仮想通貨とブロックチェーン技術をどのように使うか、技術的なアドバイスをプレゼンした」としてFBIなどから訴追された。

現在、グリフィス氏はイーサリアム財団から停職処分を受けているという。ただ、イーサリアム財団はグリフィス氏をサポートする方針。イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、「彼はオープンソースソフトウェアに関する公開情報に基づいてプレゼンテーションをしただけだ」とし、逮捕が不当であると述べていた。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン