購入した非代替性トークン(NFT)が、メタバースやそのプロジェクトの性能を左右するだけでなく、3Dプリントが可能な実世界のアイテムの設計図にもなるという、便利な未来が到来するかもしれない。

Y0 NFT(ワイゼロ)の創設者マシュー・カニンガム(Matthew Cunningham)氏が、映画「ワイルド・スピード」のテクニカルアドバイザー、クレイグ・リーバーマン(Craig Lieberman)氏とタッグを組み、SFと現実を融合した実用的な3D NFTコンセプトカーを開発、メタバースの発展を加速する。

ハリウッドデザインとWeb3の融合

カニンガム氏は、これまでWarner Brothers、Paramount Pictures、Netflix、Lionsgate、Amazon Studios、BMW、Toyota、Hyundai、Googleなど、大手映画会社や自動車デザインスタジオとともに、SFを現実化する仕事をしてきた。

また、スティーブン・スピルバーグ、ジョン・M・チュウ、アダム・ウィンガードなどの映画監督、「スタートレック:ピカード」、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」、「スペース・ジャム2」、ルッソ兄弟によるアマゾン・スタジオの「シタデル」プロジェクト、ケビン・ハート主演・大人気ゲーム「ボーダーランズ」の映画版、そして現在オーストラリアで撮影中の「ゴジラ」の新作など、多数の作品の車両コンセプトにも携わっている。 

カニンガム氏とリーバーマン氏は、Web3では初めて、ハリウッド級の車両デザインを応用し、Y0 NFTの「Syntax」プロジェクトを実現。これはメタバースにおける革新的なドライビング体験と3DプリントできるNFTコンセプトカーを可能にするプロジェクトだ。カニンガム氏は、Syntaxがスポーツ界では有名なブリッグス・カニンガム(Briggs Cunningham)氏(同姓ではあるが関係性は不明)の所有する2台のルマンマシン「1950年ル・モンストル」と「1954年C4-R」へのオマージュであると述べている。

このNFTのプロジェクトには、優れたパートナーシップが必要だ。そこで、カニンガム氏とY0 NFTは、映画「ワイルド・スピード」シリーズでテクニカルアドバイザーを務めたアメリカのプロデューサー、クレイグ・リーバーマン(Craig Lieberman)氏と正式に提携、Y0 NFTを拡大する。

これまで40年間、リーバーマン氏は自動車に深く傾倒してきた。運転免許を取る前から車いじりを始め、19歳の若さで5台の日本のスポーツカーを作ることに成功していたという事実は驚きだ。リーバーマン氏は最近の対談で次のように語っている。「私の情熱は受け継いだものではなく、後天的に身につけたものだ。私にとって車は、スピードやパワーを表現するためのキャンバスであり、動くアートである。ロマンチックに聞こえるかもしれないが、それが私の本当の気持ちだ」

その溢れる情熱とこだわり、そして行動力により、リーバーマン氏はユニバーサル映画「ワイルド・スピード」の主役でもある、2台の車のデザインを手がけた。この映画が爆発的にヒットした後、エレクトロニック・アーツによるレースゲームの「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド」で車両デザインを担当、1,500万ドルの売上を記録している。そんなリーバーマン氏が、カニングハム氏のY0 NFTへ参加することには、大きな期待がかかる。

Web3アドバイザーでありブロックチェーンアーキテクトであるニコラス・パピヨン(Nicholas Papillon)氏は、次のように述べる。「これまでにリリースされたNFTコレクションの中でも、最も実用性の高いものになることを目指している」さらに、「Y0 NFTのミッションは、分散型の設計、流通、ビルドパイプラインを活用し、限定版の最先端・世界クラスの車両デザインを複数のデジタルフォーマットで、コレクター、愛好家、ゲームプレイヤーに直接提供することだ」と続けた。

Y0 NFT: 構築のためのライセンス

フラッグが振られ、エンジンが回転し、Y0 NFTがトップに立つ・・・。そんな姿が想像できるY0 NFTは、一体どのように作られているのか。

Y0 NFTの車は、高級車のデザインやハリウッドの大ヒット映画と同じデジタルデザインプロセスで慎重に設計され、実現されている。パートナーシップによって実現したSyntaxのメリットについて、カニンガム氏は以下のように述べる。「美と実用性、そしてテーマ性のバランスがとれた他の優れたデザインと同様、Y0 NFTのデザインも、他にはない体験をそれぞれのコレクターにもたらすために組み合わせたシステム群を活用している」また、「求めるインタラクションのレベル、知識、様々な特性を適切に観察する時間の余裕に応じて、Syntaxのオーナーはそれぞれに異なる経験をするだろう」と説明する。

Y0NFTは、その先進的な価値観に基づき、すべてのプロジェクトの収益の大部分を、同社コンセプトカーと同じようなテーマを持つ財団に寄付する予定である。

メタバースがリードする

いくらコンセプトカーのデザインが素晴らしいものでも、運転できなければ意味がない。しかし、Y0 NFTカーは、他にはない実用性をメタバースのすべてのユーザーに提供し、その疑問に答える。すべてのY0 NFTカー(Digicar™)は、メタバースで走らせることも、バーチャルガレージに置いておくことも可能だ。Y0 NFT Digicar™にはバーチャルディスプレイ用のglTFファイルが付属する。また今後3Dプリントを可能にする業界標準のファイルフォーマットがエアドロップされる予定である。

将来的には、ユーザーがY0 NFT車のプロトタイプの製作に参加し、メタバースと現実の橋渡しをするイノベーションになる可能性もある。十分な資金とリードタイムがあれば、メタバース発のコンセプトカーの生産も夢ではないだろう。さらに、Y0 NFTカーの保有者にはライセンス権が付与される。

Y0 NFTは、Web3の世界的な普及とともに、単なるトレンドとしてだけでなく、NFT、自動車愛好家、ハリウッド映画をつなぐ架け橋として、素晴らしいデザインの3D NFTコンセプトカーを世界に提供し、革新的なドライビング体験を可能にする存在になることを目指す。

Y0 NFTがWeb3の進化を加速させる方法、フェーズ1のプロトタイプの詳細をご覧になりたい方は、ぜひウェブサイトを確認いただきたい。また、最新情報、革新、ロードマップは、TwitterDiscordおよびInstagramで入手できる。