CoinMarketCapが、ユーザーエンゲージメント、広告収入を向上し、アドフラウドを防止するプラットフォーム、Verasity（VRA）を掘り下げる。

Verasity（VRA）は、独自の特許システム「Proof of View（プルーフ・オブ・ビュー）」を通じて動画のアドフラウドやNFTフラウドの問題を解決する。Verasityの製品ラインは複数の業界で展開されるが、すべては「プルーフ・オブ・ビュー」プラットフォームをバックボーンに構築されている。そのブロックチェーンネットワークでVeraWalletを提供、そこでは様々なオンラインゲーミングやビデオエコノミーに参加するための主要通貨としてVRAトークンが使用される。

Verasity（VRA）のしくみ

VerasityはEスポーツ、ビデオエンターテイメント、デジタルコンテンツ管理におけるプロトコルおよび製品レイヤープラットフォームである。その製品には、You TubeやTwitch、Vimeoやその他大手映像プラットフォーム向けにSDKに統合された専有的な広告スタックやVRAリワードシステムなどがある。ブロックチェーン上のAIを使用する特許技術プルーフ・オブ・ビューと同様、プロトコルレイヤー技術で、オンラインでの不正広告を取り締まり、透明性と不変性を提供。プルーフ・オブ・ビューは、レジャーに記録されたすべての閲覧が正当であることを確認し、最終的に、ステークホルダーに対し、人間による閲覧をリアルタイムで証明する信頼できる唯一の情報源を動画広告スペース内で提供する。 

Verasity（VRA）は、信頼性の高いサーバーインフラストラクチャ、プルーフ・オブ・ビュー・セキュリティ機能やVeraPlayerを提供し、急速に広まるEスポーツ業界とゲーミングコミュニティを支える。 

11月8日、Eスポーツファイトクラブ（EFC）がVeraEsportsに改名することを発表、Verasityはその技術の新たな展望を示した。拡張されたプログラムには、「Watch & Earn（見て稼ぐ）」として知られる機能が新たに提供される。ユーザーはこの機能を利用し、VeraEsportsウェブサイトでコンテンツのストリーミング、収入の獲得やゲームマッチができ、広告主はVerasityのプルーフ・オブ・ビュー技術から利益を得る。 

このソリューションにより、VerasityはEスポーツファンと仮想通貨事業を結びつける橋渡しの役割を担うだけでなく、Eスポーツの広告主とファンの収入の増加を期待する。VeraEsportsはゲーミング業界の著名なプレイヤーによるストリーミング、またValorant、ライアットゲームズ、アクシーインフィニティなどが主催するトーナメントへのアクセスを提供する。さらに、ユーザーがゲーム内外で使用できるNFTマーケットプレイスの始動も予定している。  

Verasityは、プルーフ・オブ・ビュー特許をNFTにも拡大した。この製品は、マーケットプレイスと購入者にNFTの正当性と正確性を証明する能力を提供する。NFTのミンティングまたは販売がその本人によるものであり、NFTが本物であることを保証する。 

Verasity（VRA）を作るチーム

Verasity（VRA）は企業家であり技術者でもあるRJ Mark（RJ・マーク）によって設立。主要なリーダーには以下のメンバーが名を連ねる。

  • David Archer（デイビッド・アーチャー） - Director & Legal, Verasity

訴訟、信託法、非営利団体、紛争解決、コンプライアンス、ガバナンスを専門とする法務において30年の経験を持つ。

  • Robert Keogh（ロバート・キーオ） - Financial Director

デジタルメディア、ブロックチェーン、仮想通貨のSMEを専門とする。 

  • Justin Wenczka（ジャスティン・ウェンスカ） - CRO

広告セキュリティやパフォーマンスを中心としたアドテックで10年以上の経歴を持つ。

  • Maryam Mahjoub（マリアム・マハジョーブ） - CMO

マーケティングで17年経験を積んだ後にCMOに就任。HL7、ConsenSys、Cardano Foundationでの職務経験がある。 

  • Sergey Molybog（セルゲイ・モリボグ） - CTO

ビデオプレイヤーとブロックチェーン業界でテクニカルソリューションの開発に15年携わる。

  • Olena Buyan（オレーナ・ブヤン） - CPO

スケーラブルで、インサイト主導かつユーザー中心の製品を作り出すことに定評のある、結果重視型のチーフプロダクトオフィサー。 

Verasity（VRA）のロードマップ

Verasityは、各市場におけるビジネスケースを実現するため、明確に定義された具体的なロードマップを作成。プラットフォームに携わったチームはこれまでロードマップにおける四半期ごとの目標をすべて達成、次の四半期の目標もすでに達成目前だ。 

最近では、VeraWalletの導入、紹介制度の統合、複数の取引所への上場、アドキャンペーンの強化、Eスポーツトーナメントの運営、トーナメントサイトを刷新してローンチなど、多くの成功を収めている。  

2021年第4四半期には、VerasityはNFTマーケットプレイスのほか、フルスタックの広告プラットフォームVeraViewsやその他製品のローンチを予定している。今後の予定についての詳細は、 公式ロードマップを参照されたい。 

Verasity（VRA）の独自の機能

プルーフ・オブ・ビューシステム

プルーフ・オブ・ビューシステムはオンラインの動画広告に蔓延する改ざんやフラウドへの対抗策として機能する。動画広告閲覧のうち65%以上が不正に行われており（ボットによる不正閲覧）、パブリッシャー、広告主、そしてコンテンツクリエイターは、フラウドの問題を解決する必要性を強く感じている。PoVシステムが使用する優れたメソッドは、動画再生が正しく行われていることを検証した後、初めてブロックチェーンデータベースに公開する。

VeraEsports

コミュニティエンゲージメントのための次世代プラットフォームとして設計されたVeraEsportsを使用すると、ユーザーは世界中のクリエイターによるコンテンツにアクセスでき、さらにトーナメントの閲覧、参加、作成により報酬を得ることができる。このプラットフォームは、閲覧者がお気に入りのトーナメントを見ることで償還可能なポイントを獲得できるという「Watch & Earn」プログラムを通じて正しい閲覧に報酬を付与することにより、ビデオゲーマーやチーム、大会主催者、閲覧者、グローバルEスポーツ業界のブランドに新たな社会的・経済的チャンスを作り上げる。 

VeraWallet

仮想通貨の保管・決済ゲートウェイであるVeraWalletを使用して、ユーザーはVRAトークンを保管、ステーク、取引することができる。VeraWalletはコールドストレージ（コールドウォレット）を利用してセキュリティを最大化、ユーザーはトークンをステークして報酬を得る。すでに25万人を超えるユーザーがこのウォレットを使用しており、Verasityやオンラインゲーム業界全体の盛り上がりとともにその知名度をあげている。 

VRAのバイバックとバーン

Verasityは、フィアット通貨を使用して仮想通貨取引所からVRAを購入しバーンするという「バイバック」および「バーン」の実施を予定している。これにより全体的なトークンの供給量が減り、時間とともに需要が増加する。

VRAトークンのユースケース

ステーキング

VerasityのVRAステーキングプログラムの一部としてVRAをステークすることができ、獲得報酬は、ステークされたトークン数に比例する。現状、2022年3月までプラットフォームはステークされたトークンに25.5% APYを提供するが、これは延長される可能性がある。 

収入の獲得 

ユーザーは、VRAネットワークが提供するアクティビティに参加し、トークンを得ることができる。例えば、パブリッシャーのドメインまたはVeraEsportsウェブサイトで動画を閲覧、そのコンテンツを他の人に紹介、ドメインの知名度を直接向上するようなその他の行動を行えば、VRAトークンが付与される。

消費

ユーザーは、持っているVRAトークンを取引所で他の仮想通貨と変えることもできる。VeraWalletを使用し、フィアット通貨と引換にVRAの売買も可能である。

Verasity（VRA）のトークンエコノミー

VRAトークンの総供給量は10,368,525,869であり、現在流通しているトークン供給は44億7千万。

Verasity（VRA）の価格

Verasity（VRA）は、2021年11月20日時点で0.06178ドルで取引されている。取引所での24時間の取引量は、7,650万ドル。 

Verasity（VRA）の価格予測と今後の展望

Eスポーツ業界は昨年から50%の成長を見せ、2024年までに16億2千万ドルに到達すると専門家は予測する。またオンラインゲーミングに近い業界には同様の大きな可能性があることを示唆している。 

VerasityはEスポーツとビデオエンターテインメント業界全体がそのプラットフォーム上でストリーミングをホストでき、またVRAトークンはオンラインゲーミングにおいて通貨として使用できるため、VRAトークンの価格は0.10ドルのしきい値を突破する大きなチャンスであり、近い将来には1ドルを超えることが予想される。 

さらに、ここ数週間の間ビットコイン（ BTC） が史上最高値（ATHs）を記録している。つまり、仮想通貨市場はかなりの強気市場である。現在の市場が以前の強気市場と同じような状況になれば、健全なファンダメンタルを有するアルトコインが上昇局面を迎え、最高値を記録する可能性がある。「上げ潮はすべての船を持ち上げる」という言葉が、仮想通貨市場ではたびたび現実化する。手堅いビットコインの動きがアルトコインシーズンの幕を開けるかもしれない。