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MetaJuice は本日、メタバース向けに設計された譲渡可能なデジタル通貨VCoinが、IMVUソーシャルプラットフォーム上で75万ウォレットに到達したと発表した。

VCoinは昨年IMVUに導入され、毎日100万人以上のアクティブユーザーがVCoinを購入したり、プレゼントしたり、あるいは稼いだり、現実世界で使用する現金に変換したりすることができるようになった。MetaJuiceは、3DソーシャルメタバースのIMVUの親会社であるTogether Labsのブロックチェーン子会社である。

VCoinがIMVUの全プラットフォームでリリースされてからわずか12か月後に75万ウォレットに到達した。VCoinが複雑なウォレットを使用せずIMVUに直接組み込まれるようになっており、IMVUのアプリ内でクレジットカードを使って購入可能であったことが大きな要因であろう。

カリフォルニア州レッドウッドシティに拠点を置く同社は、VCoinが metaverseSnow CrashReady Player Oneなどの小説に出てくるような、すべてが相互接続された仮想世界の宇宙)における仮想経済の原動力になることを目指している。

イベント MetaBeat(メタビート)2022

MetaBeatは、メタバースのソートリーダーが集まり、メタバーステクノロジーがあらゆる産業のコミュニケーションとビジネスの方法をどのように変えるかについてのガイドラインを提示するイベントで、10月3日、4日にカリフォルニア州サンフランシスコで開催される予定である。

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VCoinは、IMVUでピアツーピアのサービスを開始した。DJ、パーソナルショッパー、ナイトクラブのホストなど、様々なサービス提供者がそれぞれのサービスの対価としてVCoinを獲得し、そのVCoinを実社会の現金に換えることができるのである。現在はデジタルアーティスト、バーチャルファッションモデル、カスタムクロージング・ルームクリエーターなどが人気のあるサービス提供者として最もVCoinを獲得しているようである。

MetaJuiceのジョン・ブリス(John Burris)社長

MetaJuiceとIMVUは、ユーザーとこれらのサービス提供者のマッチングを支援するため、サービス提供者が投稿し、ユーザーが必要な人材を素早く見つけられる「Gigs Marketplace」を立ち上げた。これは、IMVUコミュニティがVCoinを使用して簡単に取引できる方法である。

VCoinは、IMVUで、他人からのギフトとして、あるいはプラットフォームからの引出しとして購入が可能で、VIPサブスクリプションやアクセスパスなど、IMVUプラットフォームでの特定のアップグレードの購入に使用することができる。VCoinはプラットフォームから引き出し後、現金と同じように使用でき、デジタルであることの利点をすべて享受することができる。また、プラットフォーム外では現金への交換が可能で、プラットフォーム上でデジタルアート、衣類、サービスの購入に使用することができる。さらに今後は、IMVUプラットフォームでNFTを購入するためにVcoinの利用が必須となる予定である。

MetaJuiceの社長であるジョン・ブリス氏は、「我々は、IMVUの高速で包括的な経済は、このメタバースの価値を最大限に引き出すためのデジタル通貨に適していると常に言ってきたが、このサービスがまさにそれを証明するものとなった。VCoinは、ユーザーが購入する、ギフトとして贈る、保有する、獲得する、そして収益をリアルマネーに変換する機能を提供し、まもなく発売される当社のVCOREトークンは、海外のユーザーがIMVUや他のプラットフォームの成功を形成し共有することができるようになる。これは、他のメタバースでは提供されていない強力なワンツーコンビネーションといえよう」

その他のトークン


VCoinはTogether Labsが提供する仮想通貨

VCoinは、IMVUのメタバースに導入される2つのトークンのうちの最初のもので、姉妹トークンのVCoreは間もなく世界中で(米国とカナダ以外のユーザーに対して)発売される予定である。

VCoreは、ユーザーの参加に応じてメタバース経済で重要な発言権を与えることを目的としている。VCore保有者は、時間の経過と共に、プレイ、ステーク、アーン、その思いをシェアすることができるようになり、何百万もの人々がメタバースの未来を形作る手助けをすることができるようになっていく。ちなみに米国の法律ではこの種のコインはギャンブルのライセンスが必要である。

そもそもVCoinは、信頼できる第三者による監査のあるシンプルなスマートコントラクトによって管理されるERC-20トークンであり、IMVUプラットフォーム内外の仮想経済とエコシステムのために設計された代替可能なデジタル通貨である。そのため、IMVUは、米国証券取引委員会(SEC)のスタッフからノーアクションレター(No-action relief)を受領し、これにより、IMVUはVCoinを譲渡可能な非証券として販売することができるようになった。

「VCoinは、メタバース経済のサービス面を解放するものであり、これらのサービス提供者に実際にお金を稼ぐ場を提供することは、我々だけでなく彼らにとっても大変重要なことである」と、MetaJuiceの上級副社長ナンシー・ビートン(Nancy Beaton)氏は述べる。「ウォレットのマイルストーンは、仮想世界のユーザーとクリエイターが、遊び、創造し、保有し、稼ぎ、彼らが時間を過ごす場所の未来を形作る準備ができていることを示す初期の指標の1つに過ぎないのだ」と。


メタジュース

IMVUは2004年に設立され、新しい親会社であるTogether Labsの下の一部門となった2021年に最後の資金調達を行った。同社は合計7700万ドルを調達している。

VCoreとVCoinの違いは、VCoreの価格は市場に基づいて変動し、米国やカナダでは使用されていないということにある。この取引所上場型トークンは、価値が上がることもあれば下がることもある。トークンを保有していれば、プロジェクトに投票することができる。プラットフォーム上の土地や他のNFTの鋳造や購入に使用することができる。米国では、VCoreはより証券に近いものとみなされるため、証券取引法の対象となっており、つまりは販売されても認定投資家のみが売買できるものとなるために、米国では販売されていないのである。

一方、VCoinは「安定したコイン」であり、国内でも使用することができる。VCoinは、ソーシャルルームネットワーク「IMVU」などTogether Labsのプロパティで使用したり、定価で米ドルに交換したりすることができる。IMVUでは、バーチャル・キャラクターのファッション・アイテムなどのデジタル・グッズを販売することで、VCoinを獲得することができ、その後、デビットカードでVCoinを現金化し、コーヒーを買ったり、家賃の支払いに使ったりなど、仮想と現実世界の両方で使用でき、他の通貨に変換することも可能である。Together Labsは、このようなサービスに対応するために顧客の財務情報を聴取、マネーロンダリングに対する予防策をとっている。

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