ビットコインのブロックチェーン上に刻まれた全21,000点の肖像画シリーズ「The Eyes Are Always Watching」の無料ミントが開始された。すでに1,000点以上がオンチェーンに記録されている。プロジェクトの目的は「人類を映す鏡を、永遠にビットコイン上に残すこと」だという。
このコレクションは、匿名アーティストであるミスター・ブラック氏によって制作された。ビットコインの**Ordinals(オーディナルズ)**を用いることで、各作品は個別のサトシに直接記録されており、分散化されたかたちで改ざん不能なデジタルアーカイブとして保存される仕組みとなっている。
ミスター・ブラック氏は「ビットコインは永遠だ。魂もまた永遠だ。ビットコインに宿るアートこそが、真に純粋な芸術である。なぜなら、それは永遠に原初の姿を保つからだ」と語った。
世界の記憶を記録する肖像集
本プロジェクトでは、歴史上の人物や文化的象徴から、日常の一瞬や忘れられた物語までを含む21,000点の肖像画を展開している。ある作品は歴史を築いた人物を称え、また別の作品は不正義に対する批判や、声なき人々への共感を表現している。テーマはグローバルかつ多様であり、あらゆる鑑賞者が「自分自身の一部」や「かつて見たことのない何か」を見出せる構成となっている。
目指すのは、地球上の80億人すべてに開かれた分散型のアート・アーカイブである。
ビットコイン上に構築された純粋なアート
このコレクションは、従来のプラットフォームで発行される非代替性トークン(NFT)とは異なり、ビットコインのOrdinals技術を用いて直接ブロックチェーンに画像データを刻み込む。外部サーバーや中央集権的なプラットフォームを必要とせず、純粋な永続性を実現している。
トークンやユーティリティ、ペイウォールは一切存在しない。ただひたすらに、変わることのないアートがあるのみだ。
プロジェクト概要
ステータス:公開中
チェーン:Bitcoin
フォーマット:Ordinals
総供給数:21000点
現在までに記録済み:1000点以上
費用:無料
制作:ミスター・ブラック(仮名)
世界各地で可視化された「魂のアート」
本プロジェクトは2023年11月に始動して以降、視覚的抗議と精神的メッセージを併せ持つアート活動として展開されてきた。ローマ、エルサレム、米主要都市などでは、モバイルビルボードや公共空間でのインスタレーションによって「神を畏れよ、人を恐れるな」というメッセージを発信してきた。
最近では、2025年6月にラスベガスで開催された「Bitcoin 2025」に協賛・参加し、グローバルなビットコイン・コミュニティとの交流を深めた。Ordinalsエコシステム内において、本プロジェクトは文化的・技術的な存在感を一段と高めている。
コレクションの詳細や作品の取得については、公式X(@MrBlack4384)を参照いただきたい。