分散型金融(DeFi)、IPFS、Polkadotなどの持続的な人気上昇に伴い、大きく成長するスマートコントラクト市場は、仮想通貨市場の変化を加速させ、取引所は大きく成長する可能性もあるが、一方で時代の変化に対応できないところは大きな波に飲み込まれる恐れもあるという、まさに変革の時代を迎えている。

拡大基調のマーケットへの迅速な対応や、既存市場での競争は、いずれも、各取引所が解決すべき最も重要な問題だ。機関投資家やVIP投資家に対応したサービスを提供する一方で、新たなユーザーの獲得することも大切な課題だと言えるだろう。

VIP会員の募集と獲得は各取引所にとって重要で、その競争は激化している。各取引所からはさまざまな特典が提供されているが、Boboo.comが打ち出したVIP募集の条件は、業界の認定基準を大きく緩和するもので大きな注目を集めている。

破格、最低水準の認定基準 

Boboo.comによると、同社のVIP会員募集に当たっての条件は、BTCの保有量のみで、7日間で少なくとも1日のアカウント資産価値が1BTCに達するとVIP会員になることができるというもの。あるいは、BobooのプラットフォームトークンであるBOBTの1日平均保有数が1000以上であるか、友人を1BTC基準をクリアしてVIP会員とさせるかのいずれかを満たせばVIP会員になることができる。

現在、多くの取引所はVIP会員になるためのいくつかの条件を課している。まずは、VIP会員に毎日一定の資産取引量を、次に毎日一定の資産保有量を要求する。メジャー取引所のHuobi(フォビ)の場合、VIP会員に求められるのは、1日の取引額が30BTCを下回らないこと。MXCでは1日当たりの資産保有量は20BTCなどとされていて、VIPになるためには、より多くの資産を取引し、保有する必要があるのだ。

メジャー取引所と比較すると、Boboo.comの「1BTCでのVIP認定」の基準は他の取引所よりはるかに緩やかだ。

Boboo.comはVIP認定基準を業界最低に引き下げてはいるものの、他の取引所のVIPと同様のサービスを受けることができるもので、さらに資産の取引量は求めない。

メジャー取引所のVIPサービスは限られた投資家の専有物で、大多数の投資家には関係のないものだ。Boboo.comの取組みは、取引所のVIPを一般化し、他の取引所のVIP認定基準の引き下げ競争を引き起こす可能性がある。Boboo.comは、新興取引所ではあるが、流動性の高さ、安全性、信頼性などの面では、メジャー取引所に引けを取らない。そのためメジャー取引所に大きな圧力をもたらすかもしれないからだ。

Boboo.com取引所は2019年11月に設立され、創世資本の創始者である孫澤宇氏、幣世界CEOの譚晨輝氏、Huobi前CTOの巨建華氏が共同投資し、設立からわずか8ヶ月でユーザー数は100万人を超えた。ユーザーの多くはグローバルユーザーだ。Boboo.comはグローバルに強いネットワークを持っているため、幣世界、CoinNessなどのグローバルな業界メディアとも関係が深い。グローバルから資産を集め、プロジェクト側がグローバルに着地するのを助けるだけでなく、ユーザーには潜在力ある資産を提供することができる。

最低手数料は0.07%

Boboo.comが行う、破格の条件でのVIP会員募集は、ユーザーに利益を与えるものだ。Boboo.comはこれまでも新規仮想通貨BOBTの無料配布など、さまざまな取り組みを行ってきた。今回1BTCでVIPを募集するのは、Boboo.comユーザーが長期的に収益価値を共有するための取組みだ。

Boboo.comのVIPのメリットは、最低手数料が0.07%と最低水準であることに加えて、その他さまざまな質の高いサービスを受けられることだ。

Boboo.comの手数料は、他の取引所の手数料値下げを誘発する可能性がある。Boboo.comがトップの取引所へと成長していく中で、その流動性やサービスの品質はメジャー取引所に勝るとも劣らない。現物取引ではFIL6、KIP、OKS、NEST、HIVE、EL、PLGなど世界的な銘柄の取引が可能で、スマートコントラクトの分野でも画期的な展開が進んでいる。

Boboo.comの取り組みは、これまでの障壁を揺るがし、業界全体に波及していく可能性があると言えるだろう。


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