日本人のハイテク好きは有名で、世界でも稀有なイノベーションマニアな国民性で知られる。仮想通貨に対する受容もその例外ではない。bitFlyerの調査によると、日本人の14%が仮想通貨を保有しており、2021年末には、個人と企業をあわせて5,300億ドルもの仮想通貨を保有することが明らかになった。

日本はグローバルな仮想通貨ハブとして、規制当局からのサポートも手厚い。たとえば、金融庁は個人投資家を保護するため、仮想通貨取引所に対して厳格なルールを課しており、かのFTX事件に際しても、FTX Japanの顧客資産はほぼ全額が払い戻された。

最近、自民党のWeb3プロジェクトチームは、Web3スタートアップを対象とした法人税改正、仮想通貨取引に係るキャピタルゲイン税の軽減、LLC(合同会社)を模したDAO構造の合法化など、仮想通貨セクターを優遇する法案を提出した。

この法案には、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と金融庁に対し、新規のトークンの承認プロセスを簡易迅速化し、トークンの流動性を高める提案が含まれている。トークンの上場手続きが簡便になり、政策的なサポートが強化されることで、日本はWeb3の世界的拠点となることが期待されている。

Web3プロジェクトの日本進出の現状

だが、海外発のWeb3プロジェクトにとって、文化の違いやコンプライアンス上の問題から、日本において信頼をもって受け入れられ、その後も成長を続けるのは容易ではない。

日本のWeb3ユーザーは、プロジェクトの基本コンセプトや知的財産権(IP)を重視している。にもかかわらず、多くのプロジェクトは、ブランディングよりも売り出し目的のキャンペーンを優先してしまい、結果、日本のユーザーと感情的なつながりを育むことに失敗している。

日本のWeb3スタートアップは、財務報告、KYC/AML、サイバーセキュリティなど、要求されるコンプライアンスの水準も厳しい。

だが、最も困難なハードルは、日本における厳しい広告規制である。情報の正確さとリスク開示について、きわめて高い基準が設けられている。広告規制は一般消費者の保護を目的としたものだが、他国と比べて、日本での起業を目指すWeb3起業家にとってはやっかいな参入障壁となっている。

日本へのゲートウェイ:Aki Network

実際、厳しいコンプライアンスと文化の違いにより、Web3プロジェクトが日本で成長することは困難である。だが、そんな状況を打開すべく、Aki Network(別名:Aki Protocol)が登場した。日本のWeb3市場へのゲートウェイとしてである。

Aki Networkは、アカツキのemooteやMZ Web3 Fundなど、日本の有力な投資家からサポートを受けている。アカツキは、日本を代表するパブリック・エンターテインメント・コングロマリットであり、多くの世界的に注目されている家庭用IP(知的財産)を所有している。

MZ Web3 Fundは、日本の起業家、前澤友作氏が設立した1億ドル規模のWeb3 VCである。前澤氏は2021年に国際宇宙ステーションに宇宙旅行をし、イーロン・マスク氏のSpaceXが全面的に支援するdearMoonプロジェクトを主導している。

Aki Networkは、日本のWeb3白書と規制の強化をポジティブに捉えており、政策当局からも注目を集めている。Aki Networkによる最近の声明は、自民党のWeb3プロジェクトチームのリーダーからも「日本におけるWeb3の状況とWeb3白書に対するすぐれた見解」と賞賛された。

Aki Networkは、日本国内での存在感を高めている。2023年7月に開催されるアジア最大の仮想通貨カンファレンスであるCoinPost主催の『WebXカンファレンス』において、独占的なオフラインパートナーを務めた。また、日本のトップ仮想通貨メディアであるCryptoTimesは、数々のWeb3キャンペーンにおいて、Aki Networkの盟友といえる存在となっている。

日本のコミュニティにおいては、Aki Networkは有名企業と提携し、仮想通貨教育や市場分析のAMA(Ask me anything)を開催している。最近のBoarding Bridgeとの共同AMAでは、Aki Networkの日本語版Telegramおよび日本語版Discordコミュニティに、7,000人以上の新会員が加わった。.

データドリブンなWeb3成長スタックにおいてすぐれた実績

Aki Networkは、インフルエンサーによるプロモーションのパフォーマンスを、オンチェーンデータドリブンプロダクトで追跡できる、世界初のWeb3成長スタックである。2022年7月以来、Aki Networkは急速に成長しており、200以上のキャンペーンと連携しつつ、295,000以上のユーザー紹介を通じて、2,400以上のネットワークインフルエンサーと300,000以上のコミュニティメンバーとつながっている。

Aki Networkは、日本へのゲートウェイとしてだけではなく、Web3業界における多くのプロジェクト、とりわけグローバルなインフルエンサーマーケティング戦略にとって、頼りがいのあるプラットフォームとして利用されている。

たとえば、Aki Networkは、Sequoia、HackVC、Balaji Srinivasan(元Coinbase CTO)などが支援するWeb3の契約書 署名用アプリ『EthSign』とのキャンペーンを開催した。このデータドリブン型のキャンペーンでは、わずか2週間で35,000人以上の参加者を集め、そのうち78%がすべてのタスクを完了した。

マイケル・ジャクソン財団との興味深いコラボレーションも実現し、Aki Networkは同財団初のNFTプロジェクトをプロデュースし、短期間で1,000枚のNFTを売り切った。このコレクションの購入者の多くは初めてNFTを購入した人たちで、Aki Networkは、Web2ユーザーのWeb3意向を促すシェパードの役割を果たした。

また、Aki Networkは、SynFuturesプロジェクトのコールドスタートを支援し、消費者に直接コンタクトする最初のパートナーとして活躍した。SynFuturesはPolygonのトップDeFiプロトコルであり、Polychain CapitalとPantera Capitainから投資を受けた。21日間の共同マーケティングの結果、SynFuturesは新たに15,000人のTwitterフォロワーを獲得している。

Animoca Brandsが支援する没入型MMORPGブロックチェーンゲーム『Cradles』の最近のプロモーションでは、Aki Network自身はフォロワー数が少ないにもかかわらず、競合他社の3倍のTwitterトラフィックを発生させた。

これらのキャンペーンの多くでは、Aki Networkのユーザーやインフルエンサーが、Aki Networkの運営するメディアやマイクロインフルエンサーによって発信された紹介リンクを通じて、80%以上のコンバージョン率を持つ追加的トラフィックを生み出しした。

すぐれたパートナーと世界クラスの投資家が、飛躍的な成長への道を開く

Aki Networkは最近、アカツキWeb3 Fund EmooteMask Networkの主導によるシードラウンドの資金調達を発表し、データドリブンなインフルエンサーネットワークの価値を4,000万米ドルと評価した。同ラウンドには、他にも注目すべき投資家が参加しており、MZ Web3 Fund、Incuba Alpha、Meteorite Labs、CatcherVC、Alchemy Pay、Futurism Labs、Oxbullが名を連ねる。エンジェル投資家としては、SynFutures、CyberConnect、DODO、Hooga Gamingの創設者らが参加している。

日本における強力な支援者であるEmmoteとMZ Web3 Fundの他に、主要投資家であるMask Networkは、大衆的受容を目指すWeb3ソーシャルにとってはリーダー的存在である。

Mask Networkは、Aki Networkの中心的な投資家かつ重要なエコシステムパートナーとして、Web3における点と点を結ぶ役割を担っている。 Aki Networkは、Mask Networkと協力して、データドリブンなインフルエンサーマーケティングを再定義し、ユーザーにデジタル価値のコントロールという画期的なサービスを提供している。

Alchemy Payは、シンガポールを拠点とする、法定通貨と仮想通貨間のトレードを扱う決済プロバイダで、Binance PayとShopifyのビットコイン決済を170ヵ国以上でサポートしている。

Web3の重要な成長スタックとして、Aki Networkのネイティブトークン$AKIは、一般ユーザーとWeb3プロジェクトの双方からの高い需要を集めるだろう。Alchemy Payのフィアット・オンランプ機能により、Web3事業者は簡単に$AKIを取引できるようになる。

Alchemy Payのトークン$ACHは、Visa/MasterCardとの提携、Apple Pay/Google Payとの統合、香港や日本をはじめとするアジア地域の仮想通貨ハブにおける規制当局との連携により、2023年初頭に6倍まで高騰した。

CyberConnectは、ID主権とネットワーク効果を特色とする分散型ソーシャルプロトコルである。Aki Networkのネイティブなオンチェーンとして、30万人以上のコミュニティメンバーと2,400人以上のインフルエンサーをつなぐ。Aki Networkのインフルエンサー中心のグラフは、CyberConnectのユーザー中心のソーシャルグラフと相互にきわめて補完的な関係であり、相乗効果を期待できる。

Incuba Alpha、Meteorite Labs、CatcherVCは、重要なVCパートナーである。Aki Networkは、彼らのポートフォリオにおけるスタートアップのグロースハッキングを通じて、密接に協力しあっている。このように、Aki Networkは、最高品質のWeb3プロジェクト群にアクセスすることで、コミュニティにより大きな価値をもたらしている。

Futurism Labs、Oxbull、DODOはいずれも、Web3に関するすぐれた知見を渇望している、仮想通貨ネイティブたちのコミュニティを支援している。たとえば、BNBチェーン上の初期の分散型取引所であるDODOは、2021年以降、ユーザー数の著しい伸びを示しているが、Aki Networkは、そのコミュニティの価値を高めるために、トップレベルのキャンペーンを導入し、プロジェクトの成長に応じてより大きな報酬を与えることで、メンバーの貢献意欲を高めることを計画している。

Aki Networkに期待されること、そして進むべき道

Aki Networkは、Web3の「オープン」「パーミッションレス」「オートノマス」な性質をより深く受け入れるため、日々研鑽を続けており、Web3ライブラリの基礎となるデータレイヤー - Aki Protocolを随時構築していく予定である。

Aki Protocolは、表現力豊かなオラクルサービスを提供し、データ提供者に報酬を与えるマルチチェーンのナレッジベースである。GoogleのWeb3版をイメージして欲しい。「Arbitrum上の偽アカウントリスト」や「EthereumのNFTトレーダートップ100」などのクエリに答えることができるオープンAPIを備えている。

Aki Protocolは、ネイティブトークン$AKIを導入する予定: 

  • 早期購入特典、抽選確率のアップ、インフルエンサーのインキュベーションなど、ユーザー限定の特典を享受することができる。
  • プロジェクトキャンペーン、ネットワークへの露出、データAPI利用など、Aki Networkが提供するサービスへの対価を支払う
  • オンチェーンガバナンス、など

Aki Networkのコミュニティは、Aki Badge ホルダーなどのコアな貢献者に対して$AKIのエアドロップを予定している。それだけではない。Aki Network に貢献するすべてのユーザーには $AKI をもらうチャンスがある。

AKI AWARDは、Aki Networkの3つの報酬システムのうちの1つに過ぎない。キャンペーン報酬や季節限定のAkiバッジに加え、$AKIエアドロップはAki ProtocolをWeb3業界で最も報酬の高いソーシャルプロトコルの1つに押し上げている。

まとめ

Aki Networkは、ソーシャルメディアを通じて30万人以上のコミュニティメンバーを有しているが、とりわけDeFiやNFTのローカルかつ緊密なDAOにおいては、日本との関係が重要となる。

情報筋によると、StepNやFusionistをはじめとする大ヒットWeb3プロジェクトは、Aki Networkを通じて日本の消費者とつながることに成功した。世界クラスのパートナーや投資家に支えられたAki Networkは、日本特有のWeb3エコシステムへの主要な窓口となっている。

Aki Networkは、インフルエンサーマーケティングを中心に、Web3グローススタックにおける主要なデータ企業となるべく、「コミュニティエンゲージメント」「ターゲットキャンペーン」「データインサイト」を組み合わせたフライホイールを高速に回す予定である。データを活用し、すべてのステークホルダーにユニークかつパーソナライズされたWeb3体験を提供することで、Aki Networkは、来るべき「Web3ユーザー10億人時代」を迎えるために必要な、長期的なアルファを獲得するための戦略的なポジションを確立しつつある。