イーサリアム、1万ドルまで上昇できるか？チャートが示すアルトシーズン到来の可能性

イーサリアム（ETH）のテクニカル指標は、今後数週間から数カ月の間に急騰が起き、いわゆる「アルトシーズン」の始まりとなる可能性を示している。

イーサリアムは今サイクルで1万ドル超えへ？

仮想通貨アナリストのミキーブル氏によれば、ワイコフ法に基づくテクニカル分析は、イーサリアムが3200ドルまでブレイクアウトする兆候を示しているという。

「イーサリアムはワイコフの再蓄積スキーマにおける『テスト』を終えた」と、同氏は6月26日のXへの投稿で述べ、「大きな上昇が迫っている」と続けた。

同じくアナリストのXForceGlobal氏も、イーサリアムに対して強気の見通しを示しており、「今サイクルで史上最高値（ATH）を狙っているように見える」と語った。

最近の2800ドルへの上昇についても「客観的に見て強気」だと評価し、リアルタイムデータで裏付けられていると指摘した。あわせて投稿されたチャートでは、エリオット波動理論に基づき9400ドルへのブレイクアウトが示唆されていた。

「ETHは今サイクルで新たな最高値を目指しており、最終的には9000〜1万ドル付近に到達する可能性がある」とXForceGlobal氏は述べた。

このような見通しは他のアナリストも共有しており、歴史的なフラクタルや、イーサリアムETFによる機関投資家からの需要増加といった要因を背景に、1万ドル超えを予測する声が相次いでいる。

ビットコイン以外の仮想通貨（アルトコイン）の市場パフォーマンスを測定する「アルトコインシーズン・インデックス」によると、現在はアルトコインへの投資を検討するタイミングにある。

アルフラクタルの創設者兼CEOであるジョアン・ウェドソン氏は、6月26日のX投稿で「アルトコインシーズン・インデックスがチャンスを示している」と述べ、「今のうちに準備しておくべきだ」と呼びかけた。

過去60日間でビットコインはアルトコインをアウトパフォームしており、インデックスは20％未満の「グリーンゾーン」にとどまっている。

ウェドソン氏は、これが「必ずしも悪いことではない」と指摘し、「アルトコインが出遅れている今こそ、積み増す好機になり得る」と述べた。

過去のチャートでは、このインデックスが20％を超えるたびに短期間で急上昇し、80％超に達する傾向が確認されている。これは、出遅れていたアルトコインがビットコインを凌駕する局面と一致している。

「歴史は繰り返す──まもなく反応が来るかもしれない」とウェドソン氏は付け加えた。

ビットコインのドミナンス（仮想通貨市場全体におけるビットコインのシェア）は、アルトシーズンの開始を判断する一般的な指標のひとつであり、市場における投資家のリスク選好やセンチメントを示す。

執筆時点では、ビットコインのドミナンスは65.77％で上昇基調を維持しており、「まだビットコインシーズンが続いている」状況にある。

ミキーブル・クリプト氏は、「本格的なアルトシーズンは、ビットコインドミナンスが70％以上に達した後、大きく下落する局面から始まる」と指摘している。

アナリストのレクト・キャピタル氏は、ビットコインのドミナンスが71％に迫るまであと5.5％であり、これは2021年1月以来の水準になると述べた。また、「64％をサポートとして再テストした後、1〜2カ月かけてこの水準に達するのが通例である」とも指摘している。

アナリストのザ・チャート・ディジェン氏も6月27日の投稿で「今後数週間でビットコインドミナンスが崩れ始める」と予測し、次のように呼びかけた。

「適切なアルトコインを選べば、今後数カ月で“とんでもない”利益が得られるかもしれない」

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。