ビットコイン(BTC)の長期保有者が、過去30日間で保有量を80万BTC増やしたことが、新たなオンチェーン分析によって明らかになった。
オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントによると、ビットコインの「ホドル」志向がかつてないほど強まっているという。
長期保有者の動向が示す「重要なシグナル」
ビットコイン長期保有者(LTH)とは、少なくとも6カ月間売却せずに保有を続けている者を指す。2025年にビットコイン価格が過去最高値を更新したにもかかわらず、長期保有者はその保有姿勢を一段と強めている。
クリプトクオントの分析によれば、長期保有者の保有量は30日間で80万BTC増となり、これは過去最高記録である。
「今週、長期保有者から非常に重要なシグナルが出ており、見逃すべきではない」と、クリプトクオントの寄稿者であるダークフォスト氏は木曜日のブログ投稿で述べた。
ビットコインの歴史の中で、30日ベースの長期保有者の供給量が75万BTCを超えたのは過去に6回しかなく、直近では2021年7月と2024年9月に記録されており、いずれもその後に価格が急騰している。
「このシグナルは戦略に組み込むべき非常に強力な要素だ」と同氏は結論づけた。
また投稿によれば、現在長期保有者カテゴリに入ってきているコインの取得価格は9万5000ドル〜10万7000ドルの間に集中しており、この価格帯が潜在的なサポートゾーンであることを示している。
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短期保有者は9万3000ドルを死守できるか
ビットコイン市場では短期保有者(STH)の動向も強気市場において重要な役割を果たす。
現在、保有期間が6か月未満である短期保有者の平均取得コストはおおむね10万ドル以下となっている。
この水準は強気市場の調整局面ではしばしばサポートとして機能しており、今週の9万8000ドルへの下落局面でもその傾向は変わらなかった。
オンチェーン分析企業グラスノードによると、今週のサポート構造を分析した結果、9万8000ドル〜9万3000ドルの価格帯が極めて重要な領域であるという。
グラスノードはレポートの中で「価格がこのレンジを維持している限り、強気市場の構造は維持される」と述べた。
「しかし、このレンジを下回り、この価格帯で取得した保有者が投げ売りに走る場合、より深い調整が発生する可能性がある」とも警告している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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