ハリウッド俳優のスティーヴン・セガール氏は今月20日、「[サトシ・ナカモトの]オリジナルのビットコインよりも優れた高度なバージョン」だと主張する新たな仮想通貨Bitcoiin2Gen(B2G)の新ブランド大使に就任したことを、ツイートで発表した。
Bitcoiin2Genは2月12日に発表されたプレスリリースの中で、「肉体的自己の発達は、人としての精神を守るために不可欠」という信念を持つセガール氏は、この新仮想通貨に「明らかにふさわしいブランド大使」だとし、次のように強調した。
「スティーヴン・セガール氏はBitcoiin2Genの信奉者になった」。
Bitcoiin2Genのウェブサイトによると、同コインはイーサリアムブロックチェーンと、ビットコインと同じP2P決済システムを使用するという。これらのシステムについて、ホワイトペーパーでは説明されていない。その理由は、「ヴィタリック・ブテリン氏(中略)そしてサトシ・ナカモト氏によって既に説明されている」ことから、改めて説明する必要は無いためという。
ホワイトペーパーの「Bitcoiin2Genについて」の項では、Bitcoiin2Genは「それ自身のエコシステムとウォレットとマイニングマシンを持ち、人気の高いアルトコインや法定通貨と交換できる」点でビットコインとは異なると説明している。
セガール氏は20日にこの新仮想通貨への関与をツイートした。同じ日にBitcoiin2Genも、同コインがネズミ講や詐欺だとするコインデスク、TNW、CNET、マッシャブル、ビジネスインサイダー、フォーチュンによって報じられた「疑惑を解く」ために、再びプレスリリースを発表した。
問題が指摘されているのが、クチコミでBitcoiin2Genを宣伝すると稼ぐことができる4段階のピラミッド構造だ。これに対してBitcoiin2Gen側は、この仕組みがイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の期間のみだと説明している。
B2GのICOは18年1月に開始されており、公式ローンチは18年3月に予定されている。B2Gのホワイトペーパーは、12月にはコイン価格が1枚388ドルに達すると予想している。
「セガール氏の支持を投資アドバイスと結びつけるべきではなく、セガール氏も当社も、それを推奨しない」。
プレスリリースは「(同コインが)マルチ商法ともネズミ講や詐欺とも無縁であることをコミュニティに伝えたい」と締めくくられている。
ツイッターユーザー ジョナサン・マシアス氏は、セガール氏のブランド大使就任発表のツイートに対し、こう吠えた。「おいスティーヴン、誰かがあんたの名前と写真を使って、あんたの知らない間にく〇コインを宣伝してるってツイートで教えてやろうとしてたとこなのに、この始末だ。こんなものは捨てて逃げろ!」。
Damnit Steven I was just about to Tweet you to warn you that someone was using your name and likeness to promote some Shitcoin without you knowing, and here we are. Dump this and run! Quick before you become the next Bitconnect Carlos!
— Jonathan Matias (@GaugePrower) February 21, 2018