プライバシー重視の仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)を手がけるエレクトリック・コイン・カンパニー(ECC)のズーコ・ウィルコックスCEOが退任することになった。ECCは月曜日、ジョシュ・スワイハート氏がウィルコックス氏の後任として昇格すると発表した

ズーコ・ウィルコックス氏 Source: ECC/YouTube

リンクトインによると、スワイハート氏は2018年10月から2023年8月までECCで成長担当副社長として働いていたが、その後コロラド州の投資サービス会社デンバー・エンジェルスでパートタイムの投資家として4ヶ月間勤務していた。

「製品市場適合の発見、新たなパートナーシップと協力関係の構築、ジーキャッシュの使い勝手の向上、採用の拡大において、ジョシュのリーダーシップを信頼している」とECCは12月18日の投稿で述べる。「ECCとジーキャッシュに対するビジョンに加え、ジョシュは強力な起業家精神、技術的背景、製品に関する知識を持っている」と同社は付け加えた。

スワイハート氏は今後数ヶ月にわたり、ユーザーに焦点を当てた製品を通じてジーキャッシュの有用性を高め、ECCの財務状況をより良いものにすることに集中すると語った。自らを「人間の自由のマキシマリスト」と称するウィルコックス氏は、12月18日のミディアムの投稿でジーキャッシュの構築に関する彼の時間を前向きに振り返った。「これは信じられないほどの経験であり、私のサイエンスフィクションの夢を現実のものとして生きる機会を持てたことにいつも感謝している」と彼は書いている。

しかし、ウィルコックス氏は自身と会社との分離が最善だと述べている。「ジーキャッシュと私個人との混同は私にとってもジーキャッシュにとっても健全ではない」と彼は語った。「ジーキャッシュの人類史における役割は、どんな個人よりもはるかに大きい」とウィルコックス氏は付け加えた。

ジーキャッシュの共同創設者は、ジーキャッシュを前進させる最良の方法についてスワイハート氏と衝突したことを認めたが、「なぜ」については2人とも意見が明らかにしていない。

ウィルコックス氏はECCの親会社であるブートストラップ・プロジェクトの取締役としての役割を続ける。アラン・フェアレス氏、クリスティーナ・ガーマン氏、ミシェル・ライ氏、ザキ・マニアン氏もその取締役会に名を連ねている。

ジーキャッシュは2016年10月29日に立ち上げられたプライバシー重視のブロックチェーンおよび仮想通貨で、ECCはそれより2年早い2014年に設立された。ジーキャッシュはビットコイン(BTC)のコードベースに基づいており、ビットコインと同様に2100万コインの固定供給量を持つ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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