プライバシー重視の仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)の開発者らは、エレクトリック・コイン・カンパニー(ECC)からの離脱発表から24時間も経たないうちに、新たなウォレットの開発にすでに着手していると明らかにした。
ECCの元CEOであるジョシュ・スウィハート氏は木曜日、「ジーキャッシュを立ち上げ、Zashiウォレットを開発したエレクトリック・コイン・カンパニーのチームは、我々が構築した同じZashiのコードベースを使い、ジーキャッシュ向けの新しいウォレットを立ち上げる」と述べた。
新ウォレットのコードネームは「cashZ」で、数週間以内に公開される予定だという。既存のジーキャッシュ(ZEC)ウォレットであるZashiの利用者は、シームレスに新ウォレットへ移行できるとしているが、それ以外の詳細は明らかにされていない。
この動きは、非営利団体ブートストラップの規則やガバナンスを巡る対立を背景に、同チームがECCを離脱してから数時間後に発表されたものだ。
スウィハート氏は、プライバシーコインおよびウォレットの利用者に向けて、「エレクトリック・コイン・カンパニーでZashiを開発していたチーム全体は、今も100%ジーキャッシュのフルスタック開発に集中している」と強調した。
「新しいコインを立ち上げるつもりはない。ジーキャッシュをスケールさせるだけだ。そのためには、ECCを離れ、ジーキャッシュに特化した新会社を立ち上げる必要があった」

サイファーパンクの原点回帰を目指す
スウィハート氏は公式サイト上で、新会社設立に踏み切った理由についても詳しく述べた。第一の理由として、「ジーキャッシュはサイファーパンクの思想に基づくものであり、その理解を中核に据えた組織が必要だ」と語っている。
さらに、スウィハート氏は、仮想通貨におけるプライバシーは現金と同様に当たり前のものであり、その権利を守るためには、官僚的な制約に縛られず、迅速に動ける勇気ある組織が必要だと主張した。
非営利団体は規則遵守を重視する一方、スタートアップはイノベーションを重視するとも述べている。
「仮想通貨の世界に数年以上関わってきた人なら、非営利財団とテック系スタートアップの絡み合いが、終わりのない混乱を生んできたことを知っているはずだ」とスウィハート氏は指摘した。
加えて、ジーキャッシュが過去2年間で再生を遂げ、もはや小規模なプロジェクトではなくなった点を挙げた。ビットコインやイーサリアム、ソラナと競争するためには、急速なスケール拡大に耐えうる組織体制が必要だという。
ZECは小幅反発も低迷続く
プライバシートークンであるZECは、今回の混乱以降、21%下落し、木曜日には400ドルを割り込んだ。
その後、金曜日の取引序盤には今回の発表を受けて小幅に反発し、430ドルまで戻した。ただし、2016年に付けた史上最高値3191ドルからは依然として86%安の水準にあり、2025年の高値である700ドル弱からも38%下落している。
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