仮想通貨XRPを大量に保有するウォレットが急速に減少している。米証券取引委員会(SEC)によるリップル社提訴を受けて価格下落後の上昇が見込めない中、XRPのクジラが撤退しているようだ。
コインメトリックスのデータによると、2020年12月21日から2021年1月3日までの間に、100万XRPを保有するアドレスが1721から1567に減少した。この数字からもリップルのクジラが資産の一部を清算していることが分かる。
以下のチャートが示すように、100万XRP保有のウォレットアドレス数は12月に急落する以前は上昇傾向を示していた。現在のアドレス数は2019年10月の水準まで落ち込んでいる。

(出典:コインメトリックス 「100万XRP以上を保有するアドレス数」)
仮想通貨取引所やファンドマネジャーは、SECによる訴訟を受けて、XRPから距離を置き始めている。これによってXRP価格は70%以上下落している。
仮想通貨市場全体が上昇するなかでXRPだけが置き去りにされている。コインマーケットキャップによると5日、時価総額上位15銘柄の全ての仮想通貨がXRPを除き、上昇した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン